法話(ご親教)

2018(平成30)年 春の法要 ご門主「ご親教」 【2018(平成30)年4月15日】

2018年春の法要 ご親教

誰もが心豊かに生きられる社会へ努力を

世界へ伝わるみ教え 生きる依りどころに

 本日は、立教開宗(りっきょうかいしゅう)記念法要にあたり、ようこそご参拝くださいました。
 親鸞聖人によって説かれた浄土真宗のみ教えは、今日では、日本だけでなく北米・カナダ・ハワイ・南米の開教区をはじめとする世界各地に伝わり、多くの方々の生きる依(よ)りどころとなっています。私は先月、台湾開教地である台湾と香港の本願寺派の寺院や拠点を5カ所訪問し、そのうちの2カ所で帰敬式(ききょうしき)を執り行いましたが、式にあたって、「自身の生きる依りどころとしてみ教えを聴聞し、それを多くの人々に伝えていきたい」という、受式される方々の並々ならぬ熱意を強く感じました。

阿弥陀さまに出遇い 私の生き方が変わる

 浄土真宗のみ教えは、阿弥陀さまのおはたらきの中でこの命を精一杯生かさせていただくというものです。私たちは、阿弥陀さまのおはたらきに出遇(であ)うことで、この世界のありのままの真実、おさとりの真実というものを知ることができますが、それと同時に、どこまでも我欲(がよく)・我執(がしゅう)という私自身の思いにとらわれていて、いかにしてもこの真実に基づいて生きていくことのできない私であることに気付かされます。
 しかし、阿弥陀さまのおはたらきに出遇う人生とそうでない人生では、私たちの生き方はまったく違うものとなります。自分の欲望のままに生きることで、果たして幸せな人生を送ることができるでしょうか。いつ終わるかわからない限られた命の中で、大いなる智慧(ちえ)と慈悲(じひ)からなる阿弥陀さまの真実信心(しんじつしんじん)をいただき、必ず往生成仏(おうじょうじょうぶつ)する身とならせていただいた以上、少しでも阿弥陀さまのお心にかなう生き方、すなわち、すべての人々の幸せを願い、誰もが心豊かに生きられる社会の実現を目指して努力するのが、私たち念仏者の生き方です。
 この社会は、私一人で自由に生きているのではなく、さまざまなご縁の中でお互いに助け合い生かされている私であることを、あらためてみ教えを通して深く味わいたいと思います。
 浄土真宗のみ教えは、時代が変わっても、私たちの生きる依りどころとなり、支えとなります。本日ご参拝くださいました皆さまには、今後ともみ教えを聴聞されますとともに、み教えやそれに基づいた生き方を、ご家族やご友人などご縁のある方々へ広く伝えていただきたいと思います。
 本日は、ようこそご参拝くださいました。

本願寺新報2018(平成30)年 5月1日号掲載
(ホームページ用に体裁、ふりがな等を調整しております)

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