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本願寺御影堂平成大修復完成奉告法要に際しての消息(全文)

本願寺御影堂平成大修復完成奉告法要に際しての消息

本日、ここに本願寺御影堂平成大修復完成奉告法要を皆様とご一緒にお勤めすることができましたこと、まことに有り難く、喜ばしく思います。

宗祖親鸞聖人のご真影様を安置する本願寺御影堂は、寛永13(1636)年に創建され、今日まで370余年にわたって護持されてきました。その間、創建から170年ほど後に大修復がなされましたが、その後200年近くとなり、損傷等が進んだため、新たに大規模な修復が必要となりました。

このたびの大修復は、京都府の監理の下、文化財保存修理の専門家による優れた伝統の技に、先進の技法も取り入れられ、さまざまな困難を克服して、その完遂をみることができました。ご尽力いただいた皆様に深甚の謝意を表しますとともに、創建以来、御影堂を護持してこられました先人のご苦労をしのびたいと思います。

平成11年1月16日の起工式以来、10年にわたるご修復事業が仏祖ご照覧のもと、国内はもとより、世界各地の僧侶や門信徒をはじめ、有縁の方々の報謝のご懇念に支えられ、また、世界文化遺産に登録された重要文化財として、公的資金の補助を受けて進められてきましたことは、まことに尊く有り難いことです。

ご真影様を安置する御影堂は、ご開山聖人として親鸞聖人のみ跡を慕い、浄土真宗のみ教えに生きる私たちのこころのふるさとであり、宗門の要です。

親鸞聖人は、迷いと苦悩の中で生きる私たちに、本願力回向の信心をめぐまれて、お念仏申す往生成仏の道をお示しくださいました。それは、人間中心、自己中心的な欲望にとらわれている私が、阿弥陀如来の智慧と慈悲に照らされ包まれ、御同朋御同行と手を携えて歩む道です。

平成23年・24年には、ご修復を終えた御影堂において、親鸞聖人750回大遠忌法要をお勤めいたします。ご修復の完成を機縁として、聖人のみ教えが、御影堂とともに末永く受け継がれますよう努める決意を新たにいたし、ともに大遠忌のご法要をお迎えいたしましょう。

平成21年4月2日
2009年

龍谷門主 釋 即 如