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本願寺御影堂平成大修復に際しての消息

本願寺御影堂平成大修復に際しての消息

写真:ご消息発布式でご消息を親読されるご門主
ご消息発布式でご消息を親読されるご門主

このたび、有縁の皆様のご尽力とご協賛を得、本願寺御影堂の修復工事を行うことになりました。

御影堂は文永九年、東山大谷にあった宗祖親鸞聖人の墳墓を吉水の地に移し、廟堂を建て、ご影像を安置したことに始まります。現在の御影堂は本願寺がこの地に落ち着いて四十年余り後、寛永十三年に建築され、今日まで、三百六十三年を経過しました。その間、寛政十二年より十年の歳月をかけた大修理のほか、数度の修理を経ていますが、今日、その傷みが甚だしく、寛政の修復にもまさる大修理を必要とするようになりました。

御影堂は親鸞聖人のみ教えを讃仰する私たちの心のふるさとであり、よりどころであります。聖人は、真に頼るものなく、自他のいのちを傷つけて生きている私たち一人ひとりによびかけてくださる南無阿弥陀仏のお念仏をおすすめくださいます。聖人のみあとを慕う人々は苦しみも悲しみも悦びも共にしてくださる御開山様親鸞様とこのご真影様を仰がれ、心をこめて御影堂を護り、受け伝えてくださいました。

このたびの修復には、国の重要文化財として国庫の補助を受けますが、今日、世界遺産として登録されている文化財を創建護持して下さった先人の業績を後世にとどめるとともに、宗祖のみ教えを次の世代へ伝えようとする私たちの決意を表す事業として、僧侶門信徒のご懇念、一人でも多くの方のご協賛を得て、完遂を目指したく存じます。十年の歳月を要すると予想されます工事中には様々の困難があるかと思われますが、立派に完成のうえ、宗祖七百五十回大遠忌をお迎えいたしたいと願っております。

平成十一年     一月十六日
一九九九年

龍谷門主 釋 即 如

本願寺御影堂平成大修復「ご消息」発布 み教えを次の世代に伝える決意表す事業

本山・御影堂で1月16日、ご正忌報恩講ご満座に引き続き「ご消息発布式」が行われ、ご門主が「本願寺御影堂平成大修復に際しての消息」を親読された。式後には、本願寺御影堂平成大修復奉告法要並びに起工式が営まれ、約200年ぶりとなる大修復工事がいよいよ着工となった。御影堂は国の重要文化財のため、修復は国庫補助事業として実施され、工期は約10年が見込まれている。御影堂での法要などは5月21日の降誕会まで従来通り営まれる予定。

ご消息発布式は、16日のご正忌報恩講ご満座に引き続き、正午前から御影堂で、お裏方が臨席され行われた。

式では、ご門主が「本願寺御影堂平成大修復に際しての消息」をご親読になり、満堂の参拝者は頭を垂れるなどして神妙な面もちでこれを拝聴した。

ご親読の後、豊原大成総長が、ご門主からご消息を拝受するとともに決意表明を行い、「この御影堂は親鸞聖人のみ教えをいただく私どもにとりましては最も大切なお念仏の根本道場であり、聖人のご正忌報恩講ご満座にご消息をちょうだいし、あらためて身の引き締まる思いです。このたびのご修復は10年の工期と莫大な経費を要する大事業でありますが、僧侶・門信徒一丸となってご修復完遂のためまい進する覚悟であることを表明いたします」と述べた。

この後、参列者全員で「恩徳讃」を唱和し、ご消息発布式が終了した。

(本願寺新報 1月20日号より)

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豊原総長の決意表明

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式後、直ちに、参拝者にご消息の掲載された本願寺新報号外を配布(御影堂前廊下)

本願寺御影堂平成大修復奉告法要並びに起工式