「ハンセン病国家賠償訴訟」地裁判決に対し国が控訴を断念したことに関する見解
23日、政府は国に賠償を求めるハンセン病訴訟熊本地裁判決に対し控訴を断念する決定を発表されました。
私たちはこれまでに、地裁判決以降、政府に対して控訴を断念するよう要請してきましたが、この政府の英断に心より敬意を表するものであります。今後は、この決定を受け、政府が患者、元患者の方がたはもちろんすべての人びとの願いを具体的に解決する施策等を、一刻もはやく講じられるよう要望いたします。
ハンセン病に対する法的措置は、患者の方がたに苦しみを与えるだけでなく、患者や家族、また周囲の人びとに偏見と差別という苦悩を与えてきました。私たちもこの苦悩を共有するどころかそれを助長する過ちを犯してきました。
政府の英断の報に接し、あらためて、私たちも同じ過ちを繰り返すことのないように学びを進めていく決意を表明するものであります。そして、すべての人びとがハンセン病の偏見と差別から解放される御同朋の社会の実現をめざして歩む所存であります。
2001年5月24日
浄土真宗本願寺派
総長 武 野 以 徳










