門主よりのメッセージ 年頭の辞 を掲載
浄土真宗本願寺派門主 大 谷 光 真
光寿無量
新しい年の初めにあたり、ご挨拶申しあげます。今年も、阿弥陀如来の智慧と慈悲に照らされ、つつまれた私であり、他のいのちであることを思いつつ、日々を大切に過ごしましょう。
京都の本願寺では、いよいよ御影堂の修復が完成です。蓮如上人の500回遠忌がつとまった年の翌1999年1月、寒さの中、起工式が行われ、6月には宗祖親鸞聖人のお像を隣の阿弥陀堂におうつしいたしました。それ以来10年、皆さまのご懇念と公的補助、専門の方々のご尽力で、修復工事が順調に運びました。
歴史家は、親鸞聖人がお寺をお建てになることなく、仮住まいのご一生であったと言います。その通りでありましょう。本願寺の御影堂は親鸞聖人がお作りになったものではなく、親鸞聖人を慕う人びとが建てた御堂です。どうすれば、聖人を敬う気持ちや慕う思いを表現できるか、苦心されたに違いありません。電気の無い時代、光と音を活かす工夫もされたことでしょう。御堂が東向きなのは、西方浄土に向いて礼拝する意味でありましょうが、お朝事の途中で差し込んでくる日の光も感動的です。そして、全国の門信徒が声高くお正信偈を唱える姿は本願寺の宝です。
御影堂には、370年にわたってお参りされた方々の喜びや悲しみも染みこんでいるような気がいたします。法要行事にそろってお参りすることとともに、個人で静かに座り、親鸞さまと対話をすることも本願寺の特色だと思います。
2009(平成21)年 1月 1日










