実践運動

備後教区三次組 同朋運動の学びを踏まえた災害支援

2014年05月

  • 中国・四国

◆災害支援に取り組む姿勢

「私たちは結婚できるのでしょうか...」

これは、東日本大震災被災地の女子高生が三次組「保養と交流のつどい」に参加した際に訴えた苦悩の現実です。東京電力福島第1原子力発電所事故により、風評被害や人権問題を引き起こしています。この女子高生の切実な訴えが被災地の実情であり、私たちは現実を真摯に捉えた活動を行い、このような風評被害や偏見を生むことのないように、今後も継続した支援や啓発を進めていかなければなりません。

三次組では、「御同朋の社会をめざす運動」とは基幹運動での学びを突破口として、現代の諸課題にどのように取り組んでいくのかということが求められると考えました。そのため、被災地における諸課題に対し、これまでの同朋運動の取り組みを踏まえ、組をあげて災害支援に取り組んでいます。

◆被災地を忘れないと思っている人たちがいることを忘れないでください

平成25年8月に被災地のこどもを招いた「保養と交流のつどい」では、ホームステイ、カヌーやそば打ち体験、交流盆踊り、追悼法要を実施しました。ある組内住職の「被災地を忘れないと思っている人たちがいることを忘れないでください。どうか遠くの親戚ができたと思って、またおいでください」との言葉に代表される姿勢で、スタッフ一丸となって企画や運営をしました。

参加者からは、「第二の故郷ができたような気がしました。自分一人で生きているんじゃないんだなと思いました」といった喜びの声もいただきました。一方で「三次の方がたの心づくしに避難していることさえ忘れるほどの安堵を覚えるとともに、同じようにお盆に帰ってくる家族をもてなしてきた人たちの姿を思い起こし、もう戻れないかもしれない自分の故郷と重ね合わせ、複雑な思いを感じた」といった声も伺いました。この活動は、キッズサンガの活動を兼ねて、三次組や備後教区、宗派をはじめさまざまな団体や個人からの支援金で実施しており、今後も継続して取り組みます。

◆広がるつながり

三次組では、これまで15回にわたって被災地を訪ね、仮設住宅や保育所等で食事会や足湯、時にはマジックショーといった交流会を行っています。

食事会で用いる食材は、三次組の寺院、婦人会や個人から寄せられた地元産のお米や野菜、調味料などで、仮設住宅の方がたとともに調理しながら、交流を深めています。

支援にはさまざまな“かたち”がありますが、例えば物資を届ける場合も、ただ届けるだけでなく、この食事会のように直接顔を合わせて言葉を交わし、一緒に作ることによって、新たなつながりが生まれます。さらに、回を重ねるごとにそのつながりが強くなっていきます。

毎回行くたびに寄せられる被災地での声に耳を傾け、これからも地元と被災地をつなぐ活動も継続して取り組んでいきます。

◆御同朋御同行を掲げる念仏者として

私たちはさまざまな活動を通じて、たとえ一人でも関心を持っていただける方が増え、支援の輪が広がっていくことを願いとしています。さらに事情が許すかぎり、直接現地に足を運んでいただき、自身の五感で受け止めていただきたいと願っています。自らが支援に関わることで、これまでのつながりに深まりが生まれ、新たな出会いもあります。その五感の揺さぶりは、日常生活においてもさまざまな気づきと変化を与えてくれるものになります。

私たちは、御同朋御同行を掲げる念仏者として、被災された方がたの苦しみや悲しみを我がこととして共有し、継続した支援活動を展開していきます。

なお、三次組の支援活動は、備後地域の支援団体である『震災支援ネットびんご』の皆さまと連携して行っています。

【仮設住宅にて交流会】

【保養と交流のつどい(ホームステイ)】

【保養と交流のつどい(集合写真)】

【保養と交流のつどい(アトラクション)】

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