実践運動

築地本願寺 ~シンポジウムご縁~

2014年07月

  • 関東・甲信越
  • 教区
 震災を通して語られてきた「絆」や「つながり」をより深くご縁ととらえ、自他共にこころ豊かに生きることのできる社会の実現に貢献することを目的に、宗派は平成26年3月に東京有楽町朝日ホールでシンポジウム「ご縁」を開催しました。
 この度、そのつながりをさらに広げ、あらたご縁づくりとすべく、親鸞聖人関東伝道800年慶讃法要のプレイベントとして、平成26年6月22日に築地本願寺本堂を会場にシンポジウム「ご縁~新たなご縁づくりに向けて~」が開催されました。

◆遠い親戚のような存在
  第1部では、ジャーナリストの大谷昭宏さんの基調講演が行われました。
 経験したことのない未曾有の災害にみまわれ、「いのち」について考えさせられることになった私たち。大谷さんは、基調講演のテーマを「みんなの命輝くために」とし、自らのジャーナリズム活動を通して見えた「いのち」の重みについて、阪神・淡路大震災と東日本大震災、2つの震災の話を織り交ぜながら講演されました。
 自然の脅威と恩恵の中で、苦悩を抱えて生きる人びとの心に安寧をもたらす役割を担う宗教家が、もっと人びとの中に一歩も二歩も入り込むことで、「つながり」や「いのちの重み」を考えることのできる社会として前進するのではと提言されました。
 「人が集う、それこそがご縁だと感じる」という大谷さんは、被災地から離れた場所で暮らしながら、どんな支援活動ができるか悩んでいる方たちも、遠い親戚ができた感覚を持って人と人との結びつきを感じてもらいたいと話され、なによりも幸せと思えるこのご縁を次の世代にも引き継ぎたいと括られました。

◆新たなつながりに向けて
 第2部は、第1部に引き続きジャーナリストの大谷昭宏さん、医師の宮崎幸枝さん、本願寺派僧侶の松本智量さんを迎え、コーディネーターとして総合研究所副所長・丘山願海さん進行のもと、パネルディスカッションが行われました。
 大谷さんは、ご縁やつながりによって人が協力し合いながら生きていく強さについて、小児科医の宮崎さんは日々の生活にお念仏がどのような働きをしているかを紹介され、僧侶の松本さんは近年増加している「直葬」について、葬儀とは故人ではなく、その家族や周囲の人のためのもの、という意見を述べられました。
 会場は約750名の来場者で埋まり、「被災地から離れた場所に暮らしている自分にはどんな支援ができるかと思っていたが、大谷さんが話された『遠い親戚がいる』という気持ちで、できることをしていきたい」「さまざまな分野で活躍されている方の、それぞれの視点の話は興味深かった。お葬式は家族や自分の周りの人が死について学べる場所でもあると感じた」と感想を話されるなど、来場者は終始真剣な眼差しで聞いておられました。
 シンポジウムをきっかけとし、今後も各地でご縁をつなぐ活動や講演が広がるよう推進していきます。


【第1部】基調講演
「みんなの命輝くために」 講師:大谷昭宏さん

【第2部】パネルディスカッション
右から、宮崎幸枝さん、大谷昭宏さん、松本智量さん、丘山願海さん

一覧に戻る

ホーム活動実践運動築地本願寺 ~シンポジウムご縁~

ページの先頭へ戻る