実践運動

兵庫教区神姫組専光寺 お仏飯でホームレス支援

2018年05月

  • 近畿

◆お仏飯を届ける

 兵庫県姫路市にある専光寺(竹中尚文住職)では、寺院活動の一環として、仏教婦人会が中心となってホームレスの食事支援を行っています。

 専光寺では前住職の時代から、希望があった若いご門徒の家庭にお米を届けていました。当時は年間数十キロでしたが、現住職が継職してからは支援する家庭も増え、今では年間500キロほどのお米を届けるようになりました。

 このお米は、全てご門徒がお仏飯にとお供えしてくれたもので、ご門徒の賛同を得た上で、お米を必要とする家庭に届けます。

◆いなり寿司でホームレス支援

 お米を届ける活動が発展して、現在はいなり寿司をホームレスに届ける活動を行っています。

 きっかけは自立支援団体が作る雑誌『THE BIG ISSUE』で、大阪駅の周辺地域で活動する「大阪駅前炊き出しと掃除の会」の取り組みを知り、専光寺のお米を届ける活動と連携できないかと皆で考えました。

 ある時、築地本願寺で開催している専光寺離郷門信徒の集いで、お仏飯で作ったせんべいをもらい、お仏飯を活用するというヒントを得ました。そこで、いなり寿司を作り、ホームレスの食事支援とすることにしたのです。

 2013(平成25)年の12月から毎月一回、「大阪駅前炊き出しと掃除の会」の活動に参加し、7升~1斗分のいなり寿司を配布します。また、食料の支援だけではなく、自立支援の一助として石鹸やひげそり等の日用品も配布しています。

◆活動で意識が変わる

 この活動を進めるうちに、ご門徒の多くの方々の意識が変わりました。自分たちが提供するお米やお金や労力を、お寺のためと喜んでくれるようになったそうです。

 住職は「いなり寿司を届ける触れ合いのなかで、誰の人生も思うようにならないことを教えられました。活動から得たことをご門徒に還元する形で伝えるのが住職の役割だと思っています」と語ります。

 現在、この活動で必要とするお米は年間約1トンになりました。心配してご門徒が「お米いるか?」と声をかけてくれるそうです。教務所の仲立ちでお米をくれるお寺や、布教使さんの紹介でお米を送ってくれる寺院も増えてきました。「御同朋のおかげさまです」と住職は続けて話します。

 ご門徒がお供えしてくれたお米から始まった支援活動は、多くの人とのご縁へと広がりました。

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専光寺仏教婦人会がローテーションを決めて、いなり寿司を作っています

実践事例 お仏飯でホームレス支援画像03

扇町公園でのホームレス支援

実践事例 お仏飯でホームレス支援画像04

梅田でのホームレス支援

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