東日本大震災3年にあたって園城義孝総長より所感が発表されました

2014年03月11日

東日本大震災3年にあたって(園城義孝総長所感)

2014(平成26)年3月11日

平成23年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災より、本日で3年をむかえます。

15,000名以上の方がたがお亡くなりになり、未だ2,600名以上の方がたが行方不明でおられます。宗門としては、震災3年に先駆 け、去る3月2日に東京・有楽町朝日ホールで震災の被災者をゲストにお招きして、「ご縁」を考える「シンポジウム」を開催し、また7日には本願 寺仙台別院で「東日本大震災追悼法要」を厳修いたしました。そして、お亡くなりになられた方がたに対し、本日ここに、あらためて哀悼の意を表します。

私どもは、東日本大震災の発生により、自然の猛威の前では人間の力がいかに小さいかを思い知らされ、東京電力福島第一原子 力発電所の事故を通して便利さや快適さだけを追求してきた愚かさにも気づかされました。さらには、本当の豊かさ、確かなよりどころとは何かを 見つめ、親鸞聖人の教えに導かれ、阿弥陀如来に願われた「われら」として、人と人とが支えあい敬いあうことの大切さを痛感いたしました。

当時を振りかえりますと、震災は親鸞聖人750回大遠忌法要の直前に発生しました。大遠忌法要では、祖徳讃仰の思いを新た にするとともに、「被災されたすべての方がたの悲しみに寄り添い、その思いを分かち合う」ことを願いとしてお勤めさせていただきました。

同時に、宗門をあげて復興支援活動に取り組み、義援金・支援金への募金や物資の提供、ボランティアにおいては、のべ22,000 人以上の方がたが活動されるなど、物心両面にわたり継続して協力いただくとともに、伝道本部における「重点プロジェクト」としても、支援活動 を力強く推進しているところであります。

しかしながら、歳月が経過していく中で、オリンピックの日本開催や景気の回復傾向などに目を奪われてしまい、被災地の人び とがいかなる状況に置かれ、どのような思いで暮らしておられるのかに、思いを馳せることさえ、忘れつつあるのではないでしょうか。

震災当初、時代を象徴する言葉であった「絆」が風化しつつある今こそ、仏教が説く大切な「ご縁」の意義を認識し、皆様と共 に、思いをあらたに、東北をはじめ日本各地でさまざまな災害に遭った地域の復興や被災者支援にむけ、いっそう力強く、取り組みを進めてまいりたいと思います。

以 上

一覧に戻る

ホーム活動お知らせ東日本大震災3年にあたって園城義孝総長より所感が発表されました

ページの先頭へ戻る