首相の靖国神社参拝に対する抗議

2003年01月15日

2003(平成15)年1月15日

内閣総理大臣
 小泉 純一郎 様

浄土真宗本願寺派
総長 武野 以徳

首相の靖国神社参拝に対する抗議

昨1月14日、小泉首相が靖国神社に参拝されたとの報に接しました。首相の参拝は、信教の自由、政教分離の原則を規定した憲法に反する行為であることは明らかであり、いかなる時期にいかなる方法であっても許されるものではありません。

靖国神社は、戦争に携わり亡くなられた方を英霊としてまつり、軍国主義を推進する政府のもとで政治的に創設されたものであります。その靖国神社に参拝するということは、戦争を美化し、過去のあやまちを肯定し正当化するものであり、今後の戦争への道を開く行為であると、私たちは考えます。

私たちの教団も、国家政策に賛同して、人びとをして戦争賛美に向かわせ、宗祖親鸞聖人の教えに違背してきた歴史をもっています。私たちはそのことを深く懺悔すると共に、重ねて「非戦・平和」の仏の願いに生きることを決意し、いのちと人間の尊厳を訴え、一人ひとりが大切にされる御同朋の社会の実現をめざして取り組んでまいりました。非戦・平和の実現を強く願う私たちは、首相の参拝を、到底見過ごすわけにはまいりません。

恒久平和の願いが込められ、信教の自由が保障された日本国憲法を最も遵守すべき立場にある貴職の今回の靖国神社参拝に対して、私たちは、強く抗議すると共に、全ての人びとが、民族・国籍や宗教・思想・信条の違いを越えて、平和への決意を新たにすることができる施設を一日も早く建設し、その場において、日本国を代表して、首相が平和への決意を明らかにされることを強く要請いたします。

以 上

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