「連研」・「中央教修」・「門徒推進員」

「連研」について

「連研」の正式名称は、「門徒推進員養成連続研修会」です。

「連研」がめざすのは、僧侶と門信徒がともに「現実の私と社会の問題を法に問い、聞き、語り合う」ことで、互いに念仏者としての自覚にめざめ、「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)を推進していくことです。 

「連研」は、講義形式だけでなく、「話し合い法座」も行われます。僧侶が一方的にお話しすることが多いご法話と違い、お互いの意見を「聞き合う」ことによって、答えの出なかった人生の問いや、お互いの思いを共有することができる場が「連研」であり、「話し合い法座」です。

1.所属寺以外のお寺との関わり

組(そ)(いくつかのお寺の集まり)のなかの1つの寺院を会場とすることによって、所属するお寺以外の本堂にお参りするご縁となります。所属寺以外のお寺や僧侶と関りを持っていただくことによって、「連研」以外のご法座や、活動へご参加いただくご縁ともなります。

2.お勤めや作法、お荘厳を学べる

各回の「連研」でお勤めすることによって、正しい勤行や仏事作法(合掌・礼拝・お焼香など)を学び、できるようになることも、門信徒のよろこびとなっていきます。

3.本当の「なかま」とのであい

日常抱えている悩みや思いを本音で語り合い、聴き合い、向き合うことによって、「お付き合い」の関係ではなく、ともに歩むなかまとなっていくことのできるのが、「連研」です。

「連研」参加者の声

  • 自分の生きる道がわかったような気がする。
  • 同じ気持ちの方がいたことによって、楽になれた。
  • 死んだらどうなるのか不安で仕方なかったが、教えを聞けて、心が少し楽になった。
  • お浄土と天国の違いがわかった。
  • お仏壇の正しいお飾りが納得できた。
  • 「浄土真宗のみ教えに生きる」ことの意味がわかった。
  • お寺や僧侶が親しみやすくなった。

「連研」に関する資料を掲載いたしますので、ご活用ください。

1.「連研」奨励用リーフレット(門信徒向け)
  「れんけんに参加しませんか?」

※「連研」に門信徒の方がたを、お誘いするためのリーフレットです。
 A4両面印刷のうえ三つ折りし、ご活用ください。

2020(令和2)年3月調製
「連研」奨励用リーフレット(PDF)

2.「連研」奨励用パンフレット(「連研」長期休止組・未開催組向け)
  「れんけんはじめてみませんか?」

※「連研」長期休止組・未開催組の僧侶や「連研」を始めようとされている方がたに向けて、「連研」の魅力をお伝えし、「れんけんはじめてみませんか?」とお誘いするためのパンフレットです。
A3両面印刷のうえ二つ折りし、ご活用ください。

2020(令和2)年3月調製
「連研」奨励用パンフレット(PDF)

3.「連研」参加奨励用 映像
  「れんけんに行ってみよう!」

※「連研」に門信徒の方がたをお誘いするための映像です。
全部再生すると12分55秒です。

2021(令和3)年3月作製
「連研」参加奨励用映像

① 勤式・作法編  0:00~(2分20秒)
② 教義編     2:20~(2分24秒)
③ 話し合い法座編 4:44~(3分14秒)
④ 総合編     7:58~(2分18秒)
⑤ スケジュール編 10:14~(2分53秒)

4.「連研」補助資料 映像
  「話し合い法座をすすめるために」

※「連研」において「話し合い法座」をすすめるにあたり、問題提起・まとめの注意点について、また、いくつかの質問についてQ&A形式でご覧になれます。
全部再生すると14分22秒です。

2021(令和3)年3月作製
「連研」補助資料映像

① 問題提起・まとめ編  0:00~(5分34秒)
② Q&A編       5:34~(9分18秒)

5.「連研」補助資料 冊子 『「連研」のすすめ』

※各組・各現場において、門徒推進員連続研修会 (「連研」)を具体的に企画運営しようとされる、あるいは、既に取り組んでおられる方がたを対象に、現場で即座にご活用いただけるよう、編集・整理されました。

A4判/57頁
1,100円 (税込)
本願寺出版社より
2021年8月20日発刊

付録・資料を下記からダウンロードいただけます。

①募集チラシ・ポスター
(申込書の部分を除き、大きく印刷するとポスターとしてご活用いただけます)

・デザインⅠ   PDF   画像データ(PNG形式)
・デザインⅡ   PDF   画像データ(PNG形式)

②出欠表       PDF  画像データ(PNG形式)

③出席カード     PDF  画像データ(PNG形式)

④アンケート     PDF  画像データ(PNG形式)

⑤全体日程表     PDF  画像データ(PNG形式)

「中央教修」について

「中央教修」の正式名称は、「門徒推進員中央教修」です。

全国の寺院・組・教区で開催されている「連研」を修了された多くの方がたが「中央教修」を受講されています。全国から本願寺に集い、「話し合い法座」を重ね、ともに悩みを聞き合い、問いを語り合うことを通して、これまで単なる習慣や儀礼、遠い世界のことと捉えていた浄土真宗のみ教えが日常生活に深く関わり、苦悩のなかを生きる私の依り処となってくださる尊い教えであったという気づきができることと思います。また、多くの受講者やスタッフとの交流を通して、お寺や僧侶、本山を身近に感じていただくことができます。 

「中央教修」を受講していただきますと、門徒推進員となります。門徒推進員とは、法名(釋○○)をいただいて、僧侶とともに、宗門がすすめる「御同朋の社会をめざす運動」(実践運動)を推進いただく方がたです。門徒推進員として、できる範囲で構いません。身近な方がたにお念仏のみ教えに出(で)遇(あ)った喜びを伝え、あらゆる人びとが心豊かに生きることのできる社会の実現に少しでも貢献しようとする営みでもあります。 

「中央教修」をおすすめする資料を、掲載いたしますので、ご覧ください。

1.「中央教修」 受講奨励用 冊子

「連研」を修了される方がたを、「中央教修」にお誘いするための冊子です。
「中央教修」のようすをご覧いただけます。

2019(平成31)年3月調製
「中央教修」受講奨励用冊子(PDF)

2.「中央教修」 受講奨励用 映像

「連研」を修了される方がたを、「中央教修」にお誘いするための映像です。
「中央教修」のようすをご覧いただけます。

2019(平成31)年3月作製
「中央教修」受講奨励用映像

「門徒推進員」について

「門徒推進員という生き方【理念】」策定について

 今般、門徒推進員という存在を、宗門を構成するすべての人びとが認知できるように「門徒推進員という生き方【理念】」(以下【理念】)を策定いたしました。
 2012(平成24)年、宗則における「門徒推進員規程」(以下「規程」)が施行され、門徒推進員が宗門の法規上に初めて規定されました。「規程」施行に伴い、従来あった「門徒推進員要綱」(以下「要綱」)は使用されなくなりました。「規程」の法規上の文言で「門徒推進員の定義」が示されたことは画期的なことであり大いに評価されることですが、一方で「要綱」において示されていた「門徒推進員とは」という具体的な姿は周知されにくくなってしまった感は否めません。
 そこで、「規程」における門徒推進員の定義をより具体化するため、門信徒教化部内に設置された「今後の『連研』・門徒推進員を考える部会」で、2年以上の歳月をかけ検討を重ね出来あがったのがこの【理念】です。  

「資格」ではなく「自覚」、そして「生き方」へ

 一時期、門徒推進員は「資格」ではなく「自覚」であるということが盛んに謳われ、「自覚」に基づいた自身の具体的な取り組みとしての「活動」が門徒推進員の姿に求められていました。しかし、高齢化や地元での環境が原因となって活動が困難になり、門徒推進員を辞めたいという声も聞かれるようになりました。活動を目的とするならば、活動できないことは、その存在を問われていることとなります。そこで、近年の「門徒推進員中央教修」では、門徒推進員の果たすべき役割が運動推進の活動に限定されず「生き方」であることが提起されています。また、運動推進のなかで提起されてきた「差別被差別からの解放」や「非戦・平和」等、御同朋の社会をめざす上で避けて通れないさまざまな課題の解消に向けての歩みが共有され続けています。
 その流れを受ける形で「門徒推進員という生き方【理念】」が明示されました。それは、世間的・道徳的な生き方を基軸にするのではなく、出世間・仏教の生き方を基軸としていくことであり、門徒推進員だけでなく、僧侶も含めすべての念仏者に共通する内容と言えるでしょう。一人ひとりの念仏者としての歩み(生き方)を大切にしたいものです。このことは、延いては「門徒推進員養成連続研修会(連研)」開始当初のスローガンであった「全員聞法・全員伝道」の具体的な再現でありましょう。
 この【理念】が普及し、門徒推進員という存在と役割、そして願いが宗門を構成するすべての人びとに明らかになり、門徒推進員の誕生を目的とする「連研」の主旨が理解され、当初の目標の通り、「連研」が全教区全組で開催されていくことを強く期待いたします。  

「連研12の問い」による話し合い法座をすすめるために

2020(令和2)年春頃より、新型コロナウィルス感染症の影響で、全国の各組で開催されている「門徒推進員養成連続研修会(連研)」が、開催を中断せざるを得ない状況が続きました。

昨今の状況は、感染拡大防止のためのさまざまな配慮を行いながら、すでに各現場において「連研」を再開してくださったり、再開に向け準備を行っていただいたりとさまざまですが、今後とも、新型コロナウィルスだけでなく、インフルエンザウィルス等の感染症も含め、慎重に配慮しながら、「連研」開催継続へのご努力をお願いしたいと思います。

このような昨今の状況にあって、「連研」にご参加のみなさまはもとより、連研開催に関わってくださっている僧侶・門徒推進員をはじめとする連研スタッフのみなさま、さらには連研修了者のみなさまが、改めて「連研12の問い」に対しての学びを深めていただく一助として、また、すべての宗門に関わるみなさまが「連研」について理解していただくために、2020(令和2)年10月より、浄土真宗本願寺派公式Webサイトに「『連研12の問い』による話し合い法座をすすめるために」を掲載しています。

内容につきましては「連研」で用いる『連研ノートE〔改訂版〕』(2020年3月発行)に示された「12の問い」をテーマに、「連研」の現場で「話し合い法座」をすすめていただくための手がかりとなるような原稿を、連研中央講師等に執筆いただきました。

「連研」をすすめていくうえで大切なことは、話し合いの中で、自らの悩みや考えていることを、み教えに問い聞いていくということです。それによって自らの課題があきらかになっていくと同時に、自らと同じように悩み苦しんでいる人が隣に座っているのだと気づかされていく、つまり、自他共の問いをあきらかにしていくことになるのが「連研」の話し合い法座なのです。

ですから、この「『連研12の問い』による話し合い法座をすすめるために」をお読みいただくことで、この文章の中に自らの問いに対する答えを見いだすということではなく、一人ひとりが自らの姿を通して考えていく視点を見いだしていただくことのできる内容でありたいとの願いで執筆されたものです。

この文章が、皆さまの学びを深められるための一助となり、ひいては「連研」を継続する取り組みの原動力となればと期待するものです。

12の問い

問い1私にとって幸せとは何でしょうか。忍関 崇(北海道・日高・崇徳寺)
和氣 秀剛(奈良・吉野西・圓光寺)
問い2葬儀や法事は何のためにするのですか。
しなければいけないのですか。
脇谷 暁融(北海道・十勝・妙覚寺)
石﨑 博敍(大阪・天野南・大円寺)
問い3老いて亡くなることがわかっていても、
受け入れられません。
宮本 義宣(東京・神奈川・髙願寺)
加藤 真悟(大阪・讃良・自然寺)
問い4他人からどう思われているのか、
気になって仕方ありません。
旭 勲(新潟・与板・常禪寺)
宰務 清子(兵庫・加古川・金照寺)
問い5お浄土とは何ですか。井上 慶永(新潟・巻・妙光寺)
棚原 正智(兵庫・神姫・光輪寺)
問い6私は神さまも仏さまも信じていますが、
それではいけないのですか。
林 史樹(高岡・伏木・要願寺)
苅屋 光影(備後・深津・光行寺)
問い7自分だけが幸せでよいのでしょうか。城野 至界(高岡・伏木・善證寺)
熊谷 正信(山口・岩国・西福寺)
問い8私は差別をしたことはありません。
なぜ部落差別はなくならないのでしょうか。
私は何をすればよいでしょうか。
志摩田 真生(福岡・福岡・正法寺)
巖后 範之(岐阜・華陽・願照寺)
問い9環境・格差・貧困などの社会問題は、
宗教が入り込む問題ではないと思いますが。
朝戸 臣統(岐阜・飛騨・神通寺)
中川 一晃(福岡・御笠・願應寺)
問い10戦争をなくし、平和を築きあげるには
どうしたらよいですか。
漢見 覚恵(滋賀・彦根・純正寺)
波多 唯明(佐賀・松浦・源光寺)
問い11この「連研」を通して、感じたこと気づいたこと、
うれしかったことを話し合ってください。
中川 大城(奈良・葛城北・無量寺)
岩尾 秀紀(宮崎・高千穂・淨光寺)
問い12念仏者の生き方とはどのような生き方なのでしょうか。楠 眞(岐阜・西濃南・縁覺寺)
松野尾 慈音(東海・額田・明願寺)


※それぞれの問いにかかる原稿をプリントアウトし『連研ノート』に綴じ込む等してご活用ください。

お問い合わせ

門信徒教化部
〒600-8501 京都市下京区堀川通花屋町下る 浄土真宗本願寺派宗務所内
TEL:075-371-5181(代表)