「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要」について

2019年08月21日

 2023(令和5)年にお迎えいたします親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要は、『親鸞聖人の説き示してくださった浄土真宗の教えに出遇うことがなければ、今の私はあり得なかったという聖人への感謝と、その教えに出遇えたことの喜びを込めて、聖人のご誕生を祝い、「立教開宗」に感謝』する法要です。
 皆さまぜひ、お誘いあわせのうえ、ご参拝くださいますようお待ち申しあげております。

  1. 「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要」 趣意書
  2. 慶讃法要の趣意 付帯事項
    「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要及び関連諸行事を進めるにあたって」
  3. 「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要」 日程
  4. 親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年についての消息
  5. お問い合わせ

「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要」 趣意書

 来る2023(令和5)年に宗祖親鸞聖人のご誕生850年を、また、その翌年には立教開宗800年をお迎えすることになります。つきましては、私たちの宗門は2023(令和5)年にその慶讃法要をお勤めいたします。
 ものごとを自己中心的にしか考えられない私たちがこの世を生きることは苦悩そのものです。その苦悩を超えて生きていく道を教えてくださるのが仏法です。阿弥陀仏は私たちに「どんなに孤独で苦しく悲しくとも、私はあなた方一人ひとりを、そのままに受けとめて、決して見放さない」との救いのメッセージを「南無阿弥陀仏」というみ名に込めて、よび続けておられます。そのメッセージをそのままに頷き受けとめることが、私たちに届けられた真実信心となり、どのような状況におかれようとも揺らぐことのない尊い安心を頂くことになるのです。それこそが、さまざまな苦悩にも向きあって生きることのできる依りどころとなりましょう。そういう阿弥陀仏から頂いている御恩への感謝の言葉がお念仏であり、その救いの在り方を、念仏者の生き方として私たちにわかりやすく、しかも体系立てて説き示してくださったということが、浄土真宗にとって親鸞聖人による「立教開宗」の意義であります。
 遙か2500年前、釈尊は、「諸行無常」と「縁起」という、この世界と人間のありのままの真実を見抜かれました。さらにそのような在り方のなかには、変化しない実体的な自我など存在しないにもかかわらず、人びとは自ら仮想した自我に執われ、限りない欲望に基づいて、自らに苦しみを、そして世界にさまざまな争いを引き起こしていることを明らかにされました。これは、現代にもそのままに通じる現実です。
 およそ800年前、親鸞聖人は、自己の在り方を深く省みて、私たち人間とは自己中心的な思い、煩悩からいかにしても抜け出ることのできない存在であると気づかれました。しかし、そういう煩悩に突き動かされる私たち誰にも、誰ひとり取り残すことなく尊い安心を与えようとはたらき続けている阿弥陀仏の願いに出遇われたのでした。そのことを身を以て私たちの生き方として示してくださったのが親鸞聖人です。その親鸞聖人の説き示してくださった浄土真宗の教えに出遇うことがなければ、今の私はあり得なかったという聖人への感謝と、その教えに出遇えたことの喜びを込めて、聖人のご誕生を祝い、「立教開宗」に感謝する慶讃法要をお勤めするのです。
 さて、現代世界は、社会・国家のレベルでは自国の経済や文化を優先する排他的で閉鎖的な在り方が優勢となり、それにより国際的にさまざまな対立や紛争が起こっています。また個人レベルでは、自己努力と自己責任という名目のもとに、共に生きるという価値観が薄らぎ、孤独・孤立が深刻な問題となっています。こうした人類の破滅をももたらすような閉塞した現代世界の方向性を、互いに響き合って生きていける方向へと転換し逆転させていくことは、世界のすべての宗教が果たすべき役割です。しかしながら、日本のみならず世界各地域では硬直した宗教からの離反現象が広がりつつあり、宗教は、その役割を十分に果たせているとはいえません。
 このような状況のなか、今こそ、「自他共に心豊かに生きることのできる社会の実現」を理念とし、仏道の基本を踏まえて人びとと共に歩む私たち念仏者の果たすべき使命は、かけがえのない、大変に重いものです。
 今回の慶讃法要に向けて、「世のなか安穏なれ、仏法ひろまれ」との親鸞聖人のお言葉を胸に、地道にその役割を果たすべく、精一杯精進してまいりましょう。

  2019(令和元)年8月

浄土真宗本願寺派
龍谷山  本 願 寺

「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要」 趣意書(PDF)

慶讃法要の趣意 付帯事項
「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要及び関連諸行事を進めるにあたって」

 このたび、親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要の趣意書を起草するなか、宗門が慶讃法要の在り方及び関連諸行事を考え、企画するうえからの課題として、主要な点を次のとおり掲げました。

【大きな感動につながる法要を】
 そもそも慶讃法要は、「法縁」によって同じ道を歩む人たちが繋がる喜びを再確認し、実感する場です。今回の慶讃法要は、特に若い人や、これまで仏教や浄土真宗の教えにあまり親しみのなかった方々へ、新鮮なメッセージをおくる絶好の機会にしなければなりません。そこにもまた、今回のような大きな法要を営む意義があります。従って、それに相応しい儀礼性を具えつつ、大きな感動を感じていただけるような法要の在り方を工夫することが大切です。

【伝わる伝道を】
 真実信心を正しく、わかりやすく、ありがたく伝えることが伝道の基本であり、儀礼や音楽の有効性を踏まえたうえで、伝道教団であるからにはやはり「言葉」は大切です。ご法義そのものは時代を超えるものですが、時代の状況や人びとの意識に応じた伝道の方法は工夫されるべきです。近年、指摘されているように「伝える伝道」から「伝わる伝道」へと本質的に転換していく必要があります。今回の慶讃法要を機に、宗門の内外に大切なメッセージを発信する文書でも、教理や教学の専門用語を、誰にでもわかりやすい言葉として紡ぎかえていく大胆な工夫をしていかなければなりません。

【「私たちのちかい」の普及を】
 今回の慶讃法要に向けて、将来を担っていく若い世代へのより積極的な伝道を重視していくことが大切です。専如ご門主は2018(平成30)年の「秋の法要」で、特に若い人や、これまで仏教や浄土真宗の教えにあまり親しみのなかった方々に向けて、「念仏者の生き方」の肝要として「私たちのちかい」を示されました。この「私たちのちかい」は、日々の生活のなかでの私たちの在り方を易しい言葉で4カ条にまとめられたものです。ご門主のお心を真摯に受けとめ、特に今回の慶讃法要に向けて、誰にでも理解しやすい言葉で述べられた「私たちのちかい」があらゆる場面で、多くの人びとに唱和していただけるよう、その普及に努めていきましょう。

【社会に開かれた宗門へ】
 これまでしばしば指摘されながらも、なかなか改善されてこなかった「開かれた宗門」への脱皮という課題があります。そもそも出家主義の仏教とは異なり、この世俗世界で仏道を歩むという念仏者の在り方は、「生きとし生けるものと共に生きていく」という大乗仏教の理想を実現していく道です。阿弥陀仏の教えに出遇えた私たちは他者の苦しみや悲しみに無関心ではいられません。この他者への思いが基本にあってこそ、仏法に基づく仏教者の社会参画や社会貢献を実現し、公共性や公益性という社会的な要請にも応えうるのです。今回の慶讃法要をよき機縁として、より多くの人びとと心を開いて共に生かされて生きることの尊さと、喜びを伝えうる開かれた宗門へと脱皮していきましょう。

【具体的な社会実践として】
 私たち宗門は長年、社会実践のひとつとして平和問題に取り組んできました。特に、戦後70年を機縁に平和に関する学びを深めるなかで、私たち誰もが取り組める平和への具体的な貢献策として、「貧困の克服」に向けた実践運動を展開しています。これは、「自他共に心豊かに生きることのできる社会の実現に貢献する」という宗門の基本理念と軌を一にするものであります。
 さらに他の宗派に先駆けて、国際連合が提唱するSDGs(持続可能な開発目標)にも注目してシンポジウムなどを開催してきました。SDGsの基本理念は「誰一人取り残さない」ということであり、「十方衆生を救うという阿弥陀仏の大悲の教え」と親和性があります。
 これからも仏法に基づき、宗門内外の人びとと連携しつつ、SDGsをはじめとした社会の課題に取り組むことで、開かれた宗門を目指してまいりましょう。

慶讃法要の趣意 付帯事項 
  「親鸞聖人御誕生850年・立教開宗800年慶讃法要及び関連諸行事を進めるにあたって」(PDF)

日 程

法要期日看板画像2023(令和5)年[第1期]3月29日(水)~4月3日(月)[第2期]4月10日(月)~4月15日(土)[第3期]4月24日(月)~4月29日(土)[第4期]5月6日(土)~5月11日(木)[第5期]5月16日(火)~5月21日(日)

法要期日看板(堀川通沿い設置)

お問い合わせ
〒600-8501 京都市下京区堀川通花屋町下る        
親鸞聖人御誕生850年 慶讃法要準備事務所
立 教 開 宗800年
       電話:075-371-5181(代)
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