地域での活動レポート

浄土真宗本願寺派総合研究所 LIFE WALK ~いのちを想う宗教者の行進~

近畿2024/04/15
  • 宗派活動

◆京都の繁華街を宗教者が行進

 苦悩を抱える人に寄り添いたいと、「京都いのちの日」である3月1日、宗教者が各々の信仰に基づく服装で京都市の繁華街を練り歩く「LIFE WALK~いのちを想う宗教者の行進~」が行われました。

 自死・自殺の相談活動に取り組む宗教者などでつくる「京都いのちの日」宗教者プロジェクト実行委員会と浄土真宗本願寺派総合研究所が共催で、2016年から毎年行っています。 今年(2024年)は、僧侶や神職7人が、本山・阿弥陀堂門前を出発して、四条通、河原町通などを行進しました。「疲れたときは、疲れたと言っていいですよ。悲しいときは悲しんでいてもいいですよ。弱音を吐いてもいいですよ。だって、私もそうしながら、なんとか今日をやりすごしていますから」「あなたのお話お聴きします。他人には些細なことでも、あなたにとっては重大な問題ですから」などと書かれたメッセージボードを手にしながら、人々の悩みや苦しみに寄り添う宗教者の存在を道行く市民や観光客に訴えました。

 またゴール地点となった京都市中京区・浄土宗西山深草派宝蔵寺で、行進に参加した3人の僧侶が市民ら家庭や職場などでの悩み相談に応じる「ちょっと聞いてョ!おもいっきり生僧談」が行われ、僧侶による悩み相談会は今回初めての試みです。

 行進を終え、総合研究所の安部智海研究員は「あらゆる宗教は苦悩を抱えている方にこそまなざしを向けていることが少しでも伝わればうれしい」と語っています。


◆『宗教者からのメッセージ』9を発刊

 総合研究所は冊子「自死の苦悩を抱えた方へ『宗教者からのメッセージ』9 すべてのいのちの平安を願う」を発刊しています。

 自死・自殺相談の活動に取り組む宗教者4人へのインタビューを通して、苦悩を抱える人の心に寄り添うものです。

冊子は、総合研究所ホームページ(下記リンク)から閲覧・ダウンロードできます。
http://j-soken.jp/download/12758
お問い合わせは総合研究所(℡:075-371-5181)まで。



『本願寺新報』(2024年3月20日号)に同内容の記事を掲載しております。