地域での活動レポート

パレスチナ(特にガザ地区)の子どもたちへの支援

近畿2024/04/24
  • Dāna for World Peace

◆ガザの子どもたちへの支援に1,000万円

 浄土真宗本願寺派は、重点プロジェクトの実践目標として掲げる「<貧困の克服に向けて~Dāna for World Peace~>-子どもたちを育むために-」の一環として、国内外の子どもたちへの支援を目的に取り組む「子どもたちの笑顔のために募金」から1,000万円を日本ユニセフ協会の「ガザ人道危機緊急募金」に贈りました。
 2024年4月9日に宗務所で伝達式が行われ、荻野昭裕総長は「厳しい状況下に置かれているガザ地区の子どもたちに、何としてでもいのちをつなぎ、笑顔を取り戻してもらいたいという思い。少しでもお役に立てれば」と話し、日本ユニセフ協会の早水研専務理事に目録を手渡しました。


◆「子どもたちの笑顔のために募金」より、世界の子どもたちの笑顔を応援するため

2023年10月、武装組織ハマスのミサイル弾攻撃によって始まったイスラエルとハマスの軍事衝突により、ガザ地区の多くの一般市民の、特に子どもや女性が犠牲となっています。また、同年11月には、グテーレス国連事務総長は「ガザは子どもの墓場になりつつある」とも発言している通り、特に子どもたちが命の危険にさらされています。
2023年11月には、総長より「イスラエルとハマスとの軍事衝突に対し即時の停戦と早期の終結を願う声明」が出され、宗門として支援を行うにあたり、「子どもたちの笑顔のために募金」の支援方針の一つである、「Dāna for World Peace!-世界の子どもたちの笑顔を応援します」に沿い、支援の緊急性が高い、パレスチナ(特にガザ地区)の子どもたちへの支援を行うものです。


◆ガザの現状

ガザ地区では、砲撃などで住居や病院、給水施設や電力・通信網など生活に不可欠な社会インフラが破壊され、7割の住民が避難生活を余儀なくされています。2024年3月20日時点で、少なくとも3万1,923人のパレスチナ人が殺害され、そのうち18歳以下の子どもたちの犠牲者は1万3,600人にのぼります(ユニセフパレスチナ事務所調べ)。
早水専務理事は「ガザでは、食料が底をつき、多くの住民が餓死の危機にさらされている。子どもたちが笑顔を取り戻せるようにという皆さまの思いをしっかりと受け止め、できる限りの支援を行いたい」と述べられました。
ユニセフは、ガザ地区とヨルダン川西岸地区における水と衛生、子どもの保護、教育支援の継続、多目的現金給付支援などに約2億6,330万ドル(約368億円)の資金が必要としています。これを受け、日本ユニセフ協会は2023年10月から「ガザ人道危機緊急募金」の受け付けを行っています。

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◆ユニセフから感謝状

また、このたびの支援に対し、キャサリン・ラッセル ユニセフ事務局長及び公益財団法人日本ユニセフ協会 高須幸雄会長より浄土真宗本願寺派宛の「感謝状」が早水専務理事より荻野総長へ授与されました。

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