地域での活動レポート

高岡教区若神組門徒推進員連絡協議会 「兵戈無用」マグネットシート

中部2020/04/01
  • 寺院活動

◆戦争のない平和な世界を築くため

 宗門では、過去の戦争に協力した過ちを反省し、慚愧の思いをもって、戦争のない世界を築くため、さまざまな取り組みを進めてきました。

 そんな願いの中、高岡教区若神組門徒推進員連絡協議会は「兵戈無用」のマグネットシートを作成し、希望者へ販売しています。マグネットシートの作成は、同門徒推進員連絡協議会定期総会の記念講演で、講師の福澤秀見住職(高岡教区若神組願成寺)が「兵戈無用」のテーマで話されたことがきっかけです。

 福澤住職は講演で、戦後中国から引き上げする時に体験した戦争の悲惨さや愚かさを話し、そして「仏教は今をいかに生きるかを説いた教え。仏説無量寿経巻下には『天下和順 日月清明 風雨以時 災厲不起 国豊民安 兵戈無用』とあり、これは戦争の放棄を謳った平和憲法九条そのものです。兵隊や武器や圧力制裁では平和な社会は望めません。私たち仏教徒は過去の過ちを教訓とした平和憲法九条を守り、二度と戦争のない『兵戈無用』の社会を」と強く訴えました。

 「兵戈無用」とはまさに「武器をとって争うこともなくなる」といった意味があります。講演後、同門徒推進員連絡協議会の有志が「兵戈無用」のマグネットシート作成を提起したところ、満場一致で賛成を得、取り組むことに決まりました。

◆平和への願いを若い世代へ

 このマグネットシートは、明朝体・ゴシック体の2種類あり、それぞれ縦6センチメートル、横18センチメートルの大きさで、仏旗をイメージした「青色・黄色・樺色」の全3色。価格は3色セット1,000円で販売されています。

 高岡教区若神組門徒推進員連絡協議会の髙木康壽副会長は、「私たち念仏者は、積極的に『戦争はいらない』『兵戈無用』と声を上げて、特に若い世代へ伝えていかなければなりません。ぜひマイカーなどに貼って多くの方々にアピールをしましょう」と平和への願いを語ります。


《参考》(※全日本仏教会ホームページより)

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「仏旗」とは、仏教徒が仏陀の教えを守り、仏の道を歩んでいく時の大いなる旗印となるものです。仏陀がそのすぐれた力をはたらかせる時、仏陀の体から青、黄、赤、白、樺及び輝きの六色の光を放つと『小部経典』というお経の中の「無礙解道」の項に説かれていることからこれらの色が使われています。このため仏旗は「六色仏旗」とも呼ばれています。また、次のようにも理解されています。

  • 青は仏さまの髪の毛の色で、心乱さず力強く生き抜く力「定根」を表します。
  • 黄は燦然と輝く仏さまの身体で、豊かな姿で確固とした揺るぎない性質「金剛」を表します。
  • 赤は仏さまの情熱ほとばしる血液の色で、大いなる慈悲の心で人々を救済することが止まることのない働き「精進」を表します。
  • 白は仏さまの説法される歯の色を表し、清純なお心で諸々の悪業や煩悩の苦しみを清める「清浄」を表します。
  • 樺は仏さまの聖なる身体を包む袈裟の色で、あらゆる侮辱や迫害、誘惑などによく耐えて怒らぬ「忍辱」をあらわします。インド、タイ、ビルマ等のお坊さんがこの色の袈裟を身につけています。

【マグネットシートの問い合わせ・申し込み先】

 髙木康壽(高岡教区若神組門徒推進員連絡協議会)

  住  所:〒939-1424
       富山県砺波市栃上1321
  TEL・FAX:0763-37-1349
  支払方法:定額為替
  種  類:明朝体・ゴシック体の2種類
  価  格:1部(3枚入)1,000円
  送  料:4部まで180円、5部以上は送料無料
       ※送料については切手を同封してください