滋賀教区蒲生下組東光寺 お寺でピザパーティー

◆境内にピザ窯を制作
滋賀県竜王町にある東光寺(守 快信住職)では境内にピザ窯を自作し、ピザパーティーを通して「開かれたお寺」づくりに取り組んでいます。
住職は以前からお寺の活性化のためにさまざまなイベントを開催してきましたが、継続性がなく、経費もままならない状況に悩んでいました。そんなとき、招待された知人のピザパーティーでの「お寺にもピザ窯があるといいわね」との一言がきっかけとなり、ピザ窯を作ろうと決めたのです。
もちろんピザ窯作りなど初めてのこと。夜な夜なピザ窯作りの資料を読みあさり、約1年半近くかけ完成させました。
完成した窯は、幅120cm、奥行120cm、高さ190cm。30cmのピザを同時に3枚焼くことのできる大きさです。制作中、入院するなどのハプニングもあり予想以上に時間がかかりましたが、一部を除くほとんどの工程を住職が一人で行い完成させました。
◆仏さまとのご縁づくりに
完成後、初めてのピザパーティーは仏教老人会と近所の子どもたちとの交流会。その後も、ピザパーティーを兼ねた仏教婦人会と仏教壮年会の合同夕涼み会、恒例の「夏の子どもの集い」等を開催し、子どもから大人までたくさんの方が楽しんでいます。
食べる楽しみはもちろん、作る楽しみも大きいピザ。自分たちで作り、焼いてできあがったピザの美味しさは格別です。今では、煙突からの煙を見て集まってくる子どもたちもいるほど親しまれているピザ窯は『法味窯』と名付けられ、たくさんの人々を笑顔にしてくれます。
お寺へ来る機会が少なかった子どもたちとそのご両親も、ピザ作りを通してお寺へのご縁となり、今ではおつとめの「らいはいのうた」が元気いっぱい本堂に響きわたります。
「お寺が楽しい場であるということが、小さな子どもたちの記憶に残ってほしい」「楽しみを通して、人生をお念仏と共に歩んでいく仏さまとのご縁づくりに励んでいきたい」と住職は笑顔で話してくれました。
本堂でのお参り
ピザパーティーの様子
東光寺の『法味窯』