京都女子大学 栄養クリニック「10周年記念公開講座」で『食事のことば』の奨励活動

◆一般市民を対象に活動
京都女子大学栄養クリニックは、京都女子大学の付属研究施設として「地域及び社会貢献」「管理栄養士養成のため実践教育」「臨床研究」という目的のもと、2008(平成20年)に開設しました。開設以来、栄養クリニックでは、一般市民を対象とした料理教室や学習会、栄養相談や健康情報の発信など、さまざまな活動を続けております。
また、その取り組みの一環として、本願寺出版社から「美肌」「骨」「腸」「貧血」など、8項目からなる100の健康レシピを掲載した『京女レシピ』を出版しました。
◆10周年記念公開講座
栄養クリニックは、地域貢献をはじめとする活動を続け、本年(平成29年)に開設10周年を迎え、10月28日には「10周年記念公開講座」を開催しました。講師には栄養クリニック初代クリニック長であり、本学教授である田中清先生が「骨粗しょう症予防におけるビタミンの役割」と題して講演し、また名古屋大学大学院の葛谷雅文教授が「健康長寿と栄養」と題した講演をしました。台風が近づく雨の中でしたが、会場を埋めた聴衆は、お二人の興味深い講義に真剣に耳を傾けました。
◆「心が落ち着いた」との声が
栄養クリニックでは宗派が進める宗門総合振興計画と連携し、「食といのちのプロジェクト」を立ち上げ、食を通して自然の恵みや、食べ物を育てた人・作った人への感謝と、「いのち」の尊さを伝える取り組みをはじめました。
その一つして『食事のことば』の卓上カードを学内の生活デザイン研究所と共同で作成し、10周年公開講座の来場者に、制作に携わった食物栄養学科の学生が配布しました。また「食を通じた命の大切さ」をテーマとしたポスターや三角ポップをロビーに掲示し、食について感謝することを伝えしました。
『食事のことば』卓上カードは現在、宗派で無償配布しています。
自分の命を養うことは、たくさんの生き物の命をいただいているということ、また食べ物を育ててくれた人、運んでくれた人、料理をしてくれた人など多くの人が関わっているということを伝えるため、今後も栄養クリニックではさまざまな機会で「食といのち」について伝えていきたいと考えています。
※京都女子大学栄養クリニックは、栄養相談・料理教室などの利用が可能です。
(電話による事前予約必要)
詳しくは、栄養クリニックHPをご覧ください。
http://www.kyoto-wu.ac.jp/daigaku/shisetsu/eiyouclinic/index.html
ポスター
学生が卓上カードを配ります
展示ブースの様子