山口教区周南組 還暦奉告法要

◆還暦奉告法要
2017(平成29)年2月26日(日)山口教区周南組にて、還暦奉告法要を修行いたしました。山口教区周南組では、組の行事として、この法要に取り組んでいます。1年に1回開催される還暦奉告法要には毎年多くの方が参拝され、人生の節目にお寺へお参りする機縁としております。
◆思いの丈を・・・
法要は毎年2月の土曜日または日曜日の午後からで、できるだけ多くの方に参拝いただける日を法要修行日に設定するようにしております。
今年は徳応寺(赤松泰城住職)にて法要のお勤めとなりました。参拝者全員で讃仏偈の読経、記念品の授与。ここまでは通常の法要と変わりませんが、還暦奉告法要には「参加者の言葉」があります。
参拝者は記念品を受け取ると、それぞれ阿弥陀様の御前に進み、今までの人生を振り返ります。60年、今まで歩んできた自身の人生を振り返り、募る思いの丈を奉告すると共に、またこれから歩む人生に向かって気持ちを新たにしました。
法要は、次の【還暦奉告法要次第】に沿って勤められます。
【還暦奉告法要次第】
・組長挨拶
・讃仏偈
・記念品授与
・還暦を迎えて―参加者の言葉
・ワークショップ―現代を仏教に問う
・まとめの法話
・恩徳讃
◆「迷信」を転じて阿弥陀様と出会うご縁に
この還暦奉告法要は今年で3回目。今までお寺にご縁のなかった方々にも参拝いただいています。
参加者の中には"おはらい"や"厄除け"と間違う方もおられましたが、組長挨拶等で法要の主旨の説明をしたり、「還暦を迎えて」と題したそれぞれの参加者のお話を聞いたり、ワークショップやまとめの法話に参加することで、阿弥陀様に出遇い、自らの人生を振り返り、感謝の心をいだき、今後の人生への意気込みをあらためて考える機会とすることができたようです。
◆組の行事として実施
この還暦奉告法要は開催を土曜日または日曜日としているため、寺院法中の参加や日程調整が難しいところがあります。反面、組の行事として開催しているため広く参加者を集めやすいという利点があります。
周南組の組誌『淨信』で、還暦奉告法要の開催記事、特に法要参加者からの寄稿文を掲載することで、「還暦」を機縁とした参加者の思いを組内の寺院・門信徒の方々にお伝えしています。
今後は「還暦」だけでなく「古稀」や「喜寿」を機縁とした法要も実施してほしいという声もあり、新たなご縁が広がりつつあります。
周南組 組誌『淨信』