門徒推進員 梅野永和子さん 家庭法座を復活!門徒がつくる聞法会

◆ご門徒手作りの法座
福岡県八女市の無田地区はほとんどの家庭が八女組光源寺(上原一道住職)のご門徒です。この地区では十数年前まで、若婦人の月例会を各家が持回る「月回し・家回し」を行っていました。しかし、前住職(上原昶道師)が体調を崩して以来、法座の回数はだんだん減り、前住職が亡くなった後は休止となっていました。
そんな中、門徒推進員・梅野永和子(うめの とわこ)さんは、家庭法座を復活させ、今年で12年目を迎えました。
◆家庭の法座復活へ
梅野さんは、前住職が「これから20年先、30年先はさらに大変な時代になる。仏法を聞かない人が増え、人と人、家族間のつながりも薄れていく」と月例会で話していたことが耳に残っていました。
光源寺に2、3年に一度法話に来られる髙石彰也住職(西嘉穂組正円寺 ※現在は前住職)に「先生、本当に前住職が言っていたような大変な時代になりました。以前は前住職が月に一度家に来てくれ法座を開いておりました。再開できれば、と思っているのですが」と話すと、髙石住職は「そんな会があったのですね。講師が私で良ければ、いつでも再開しましょう」と共感しました。髙石住職の熱意に後押され、梅野さんは家庭法座の再開のため走り回りました。
総代さんにも手伝ってもらい、地区のご門徒やご縁ある方に案内状を出しました。「もう、本当に必死で駆けずり回りましたよ」と、梅野さんは当時のことを思い出しながら笑います。
◆小さなご縁の積み重ね
ようやく準備が整い開かれた第1回目の法座。講師はもちろん髙石住職です。梅野さん宅には50人ほどの人が集まりました。法座が終わった後、梅野さんは「ありがたかったぁ、うれしかぁ」と思った反面、「これは来年からもしないといけないなぁ、大変だけど頑張ろう」と思ったそうです。以来12年間、年に一度のペースを守り、続けています。
参拝した人は、「準備は大変でしょうけど、本当にありがたいご法座。ぜひ来年もやめないでね」と梅野さんに声をかけます。その声を聞くと、梅野さんはまた来年も頑張ろうと思えるそうです。「小さなご縁の積み重ねで、長らく続けてくることができました。準備は大変ですが、毎回全力投球です。ご講師とお参りの方のおかげです。皆さんの喜びや励ましの声もあるので、もう少し頑張りたいと思います」と梅野さんは意欲いっぱいに話しました。子どもたちもお手伝い
勤行
発起人の梅野永和子さん