滋賀教区蒲生上組本誓寺 住職継職を機会にご縁づくり

◆「流しそうめんの集い」
滋賀県蒲生郡にある本誓寺(松本隆英住職)では2017年7月23日(日)に「キッズサンガ・流しそうめんの集い」を開催し約100人の子供たちが参加しました。この集いは今年で12年目を迎え、「夏休みの始まりは、お寺の流しそうめんから!」と地元の子どもたちに定着した行事になっています。
◆まずは仏さまにごあいさつ
集いは、午後3時から参加者全員で本堂にお参りをし、住職の挨拶で始まります。メインの流しそうめんの前に、本堂でマジックショーをはじめ、ぬり絵、簡単な手芸(アイロンビーズ・プラバンなど)の催しが行われます。境内ではスーパーボールすくいをはじめ、今年の新企画として綿菓子、かき氷、アイスクリーム、たこ焼き(すべて無料)等の屋台も設けられました。それぞれの持ち場を担当するのは仏壮、仏婦の役員さんです。
日が暮れ始めたころ、流しそうめんが始まります。使用する2列のそうめん台は壮年会員が、山から竹を切り、節を削り手作りしたもの。3.5メートルの竹2本をつなぎあわせ、全長は7メートルという立派なものです。お椀を片手に待機した子どもたちの前にそうめんが流されると、今年も境内いっぱいに歓声が響き渡りました。
◆手を合わすご縁を
本誓寺周辺はもともと浄土真宗の盛んな地域でしたが、近年は急速に核家族化が進み、お仏壇のない新しい住宅地が増えてきました。そんな子どもたちに「合掌すること」「お念仏を称えること」に慣れ親しんでもらい、「お寺を子どもの居場所に」というキッズサンガの願いを形にしようと、住職継職を機会にスタートさせたのが「流しそうめんの集い」です。
今では、ご門徒以外の子どもたちの参加者が多く、子どもと一緒にこれまでお寺にご縁のなかった若い夫婦の方も楽しみにやって来ます。
「この集いに参加してくれたことが、子どもたちにとって思い出深いものとなり、将来もお寺に足を運んでくれるようになってほしい」という願いを込めて、住職をはじめ役員一同、来年もさらに賑やかな集いとなるよう新企画を検討しています。
スーパーボールすくい
本堂の様子 マジックショー