兵庫教区姫路中組 善教寺 戦後70年平和の集い

◆平和への願いを胸に
兵庫教区姫路中組の善教寺ではNPO法人「はりま子どもの未来を守る会」を立ち上げ、さまざまな活動をしています。
平成28年3月16日に姫路市市民会館を会場にして姫路市、姫路市教育委員会の後援で「戦後70年平和の集い」を開催しました。集いでは元五輪バレーボール選手で現在スポーツキャスターを務める大林素子さんに「マイドリーム~夢をあきらめない~」と題してご講演をいただきました。
大林さんは幼いころ、身長がコンプレックスで、そのせいでいじめにも遭ったそうです。しかし、バレーボールと出会い、悔しさをバネに練習に打ち込み、選手として活躍するまでに成長しました。大林さんは自身の体験をもとに終始明るくお話しされました。
姫路市出身のシャンソン歌手の山田直毅さんや、声楽家(ソプラノ)の河野仁美さんは「平和」をテーマに素敵な歌声を披露していただき、会場を沸かせました。
その後、大林さんと元フジテレビアナウンサーの結城思聞(松倉悦郎)住職による平和トークショーを行いました。舞台「MOTHER マザー ~特攻の母 鳥濱トメ物語」では大東亜戦争末期に鹿児島・知覧飛行場近くの食堂で特攻隊員を見送り続けた鳥濱トメさん役を大林さんが演じました。あの大戦を風化させないように、今私たちに何ができるのかをテーマに役を演じきり、「平和のために命を懸けてくれた人に感謝し、今を大切にしなければいけない。そのことを次の世代に伝えたい」と、平和への想いを語りました。
フィナーレは姫路のつくり酒屋六軒の協力を得て、各々の純米酒をブレンドし、百年経ったら開封しようという試みを行いました。百年後まで平和が続き、無事に開封できることを願い、場内は大いに盛り上がりました。
◆地域に密着したお寺をめざして
善教寺では「楽しくなければお寺じゃない!」をキャッチコピーに、葬儀や法事だけでなく、地域の方々と一緒になって楽しめるさまざまなイベントを開催しています。親鸞聖人のお誕生日を記念してのソフトボール大会、小規模作業所で働く方や、小さなお子さんがいて日頃クラシックを鑑賞できないお母さん、そして一般の方を対象とした本格的なサロンコンサート、また、毎月第三土曜日に開く「サロン・ド・アミダ」では、住職の法話と各界で活躍されているご講師をお招きして講演会を行い、終戦記念日には「全戦没者追悼法要」をつとめ、金子兜太師にご講演いただきます。
善教寺では今後も地域に密着したお寺をめざし、自他ともに心豊かに生きることのできる社会の実現に貢献していきます。
シャンソン・平和を歌う
百年後に開封する約束の純米酒