四州教区飯山北組寺族女性有志の会 大人の寺子屋

◆子ども対象の「寺子屋」があるなら......
四州教区飯山北組寺族女性有志が集まって作った「大人の寺子屋」は、ご門徒さんに気楽にお寺に来てもらうきっかけになれば......という思いから始まりました。名前の由来は、近くの本願寺塩谷別院で毎年夏休みに子どもを対象にした「寺子屋」が開催されており、多くの子どもたちがお寺に集まっている姿を見て、「子どもだけでなく、大人を対象とした寺子屋があってもいいのでは......」という思いと、親しみやすい名前がいいねという事で、「大人の寺子屋」という名前を付けました。
◆「大人の寺子屋」
平成23年9月から、大人の寺子屋はスタートしました。毎月第1水曜日(1月と8月はお休み)には本願寺塩屋別院から「恩徳讃」の声が聞こえてきます。60代~80代の女性を中心に毎回20~30人がお寺に集まります。寺族女性スタッフが講師となり、それぞれの趣味や特技を活かし、バラエティーに富んだ内容になるよう心掛けています。
まずは、ご本尊に向かって「恩徳讃」を歌います。その後、季節やイベントに応じた歌でリラックスしてもらい、工作、体操、音楽などの時間を過ごします。これまでのプログラムは、腕輪念珠や和紙で花を作ったり、リズム体操、大正琴やタンバリンなどを使った音遊び、組内の布教使さんによるやさしい仏教のお話、浴衣の着付け......などなど。
嬉しいサプライズもありました。大人のメイクアップ講座の時、偶然にもメンバーさんの中に美容関係の方がおられ、急遽、プロの技を間近で見ることができました。また、花祭りや運動会、お茶会、コンサートなどのイベントも開催しました。コンサートでは、地域の方もお寺に足を運んでくださり、「大人の寺子屋」の新しい可能性を感じました。
◆若い世代とともに
今後は、「大人の寺子屋」が子育てママさんのお役に立てる活動に発展できればと思っています。
そのアプローチの一つとして、昨年、「大人とこどもの寺子屋」を企画しました。子ども連れの親御さんを招いての世代を超えた交流は、核家族化が進む今日において、大切な、そして大変意味があることだと思いました。
「大人の寺子屋」を通じてお寺を身近に感じてもらい、お寺が学びの場や地域の人たちが集まれる場、そして世代を超えた交流の場となるよう願い、これからも「大人の寺子屋」を続けていきたいと思います。