本願寺函館別院 地域イベントに僧衣で参加!

◆若者との交流を積極的に
本願寺函館別院は、2014年9月5日に地元で開催されたグルメイベント「函館西部地区バル街」に参加しました。
「バル」とは、スペインの軽食喫茶店や、立ち飲み居酒屋のことを指します。「バル」が多く集まる場所は「バル街」と呼ばれ、多くの人で賑わいます。朝早くから夜遅くまで利用できるため、社交場としてもスペイン人の生活にはなくてはならない存在です。多くの「バル」には椅子がなく、立ったままで飲食したりお喋りを楽しむというスタイルが一般的で、少し食べては次の店へと渡り歩くのが楽しみ方のひとつです。
「函館西部地区バル街」は、スペインのバル街を函館の人気観光地である旧市街地で再現するという企画で、2004年から開催されており、別院ではこれまでも雅楽演奏のミニコンサートや模擬店の出店などといった形で参画していました。
そのような中、重点プロジェクトの実践目標として「日常の寺院活動:地域に根ざした寺院活動~新しいご縁から、慶びのご縁へ~」を掲げている函館別院では、若者のお寺へのイメージを変え、仏教に興味を持ってもらうため、この機会に僧侶と気軽に語り合える場を設けることにしました。
◆お坊さんとお話ししませんか
当日は飲食店2軒に布袍・輪袈裟を着用した別院職員8名が出向きました。
店主らの協力のもと、1軒は店内にボックス席を設け、もう1軒は店先で訪れた一般客と会話を楽しみながら別院をPRしました。両店で約300名が僧侶との会話に花を咲かせました。
話題は世間話から、葬儀作法のことまで幅広く、普段仏縁のない若者からも、「話す機会のないお坊さんと話ができて楽しかった」と好評を得ました。
また、明治期のレンガ造りの本堂をイメージして一昨年再建した別院の本堂もイベントに合わせてライトアップし、僧侶との会話の中で興味をもった多くの人に参拝いただきました。
「これを機に気軽にお寺に立ち寄り日常の悩みなども相談してもらえたら嬉しい」と、イベントに参加した僧侶は話します。
今後も、函館別院では地元の人との交流を積極的に行い、地域に根ざした寺院活動を推進していきます。
北海道新聞掲載記事
読売新聞(道南版)掲載記事