地域での活動レポート

山口教区小月組 ~みんなで一緒にお勤めを~

中国・四国2014/09/10
  • 寺院活動

◆身近なことから実践

 山口教区小月組では、実践運動が始まった当初、新たな取り組みを始めるより、まずは身近なことを具体的に実践することにしました。
 小月組の所在する地域でも、葬儀についての人々の意識の変化や「直葬」「家族葬」といった葬儀の簡素化が進む中で、深刻なお寺離れが進んでいます。そのため、組内で話し合った結果、「まずは聖典に触れてもらうことが大切」と、地域にある葬儀場4ヵ所の協力を得て、『浄土真宗聖典勤行集』を設置する取り組みを始めました。
 葬儀では、家族や親族など多くの人が集まります。悲しみの中、少しでも参列者に仏様の言葉と出会ってもらえたらと考え、組内の仏教婦人会員も集まり、表紙には実践運動の「総合テーマ」、中表紙には「一緒におつとめしましょう」という言葉とともに、通夜や葬儀でお勤めする正信偈や阿弥陀経などのページ数を紹介し、親しみやすいやすい表装を心掛けました。
 現在までに750冊を置き、葬儀の際にみんなでお勤めができるよう呼びかけています。

◆聖典を通して多くの方にご縁を

 葬儀場に聖典を設置して2年が経ち、葬儀の形も少しずつ変わってきました。これまでは、正信偈の途中からお焼香に移っていましたが、「最後まで一緒にお勤めをしていただきたい」という思いから、焼香は正信偈のお勤めが終わってから始めることにしました。今では、参列者が聖典を手にとって一緒にお勤めする、粛然とした光景が浸透しつつあります。
 今後も「お経に親しんでもらいたい」という願いを共有しつつ、葬儀の場で大切な方を亡くした方々の悲しみや苦しみに寄り添った取り組みを具体的に進めていきます。

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