佐賀教区武雄組正法寺 ~みんなでつくる降誕会法要~
◆お寺とご門徒の連携
「正法寺の降誕会は、いつも賑やかで、子どもたちの笑い声などを聞いていると本当に元気をもらえます」
「仏婦で毎月行っている、お花教室の献花展もあり、日頃の活動の成果を発表できるいい機会です」
これは、佐賀教区武雄組正法寺の降誕会法要に参加された方からのお声です。
正法寺には「護持会(門徒会)」があり、1年を通してお寺で催される法要行事については「護持会」が主体となって、参詣の呼びかけ・準備運営・管理決算までを行います。まさに、ご門徒自身が自分たちのご法座を勤めるのです。そのため、ご門徒の法要への参画意識も非常に高いものとなっています。
その中で平日の勤修のため唯一、沈滞していたのが降誕会法要。活性化を求めて、計画・実行を仏壮に依頼したことで、正法寺の降誕会法要は変わり始めました。
『降誕会は家庭の日』とスローガンを掲げて、当初は5月21日夜のご法座、続いてバーベキューの夕食会を開催。回を重ねるごとに成長し、今では参加者の年齢層が最も幅広く、毎年約300名のご門徒で賑わう法要に育ちました。
境内で行うお斎の接待は、仏壮がバーベキューや焼きそば・綿菓子・飲み物等を担当し、婦人会の皆さんは煮物・揚げ物・カレー・豚汁などを作ってふるまいます。大人も子供も笑顔につつまれ交流を深めた後は、綱引き大会の始まりです。子どもや、お父さんお母さんの綱引きは笑顔が溢れ、続いて仏壮支部対抗綱引き合戦に移ります。正法寺の仏壮には8つの支部があり、子どもからご老人までが応援団となり、毎年大変な盛り上がりをみせています。
◆地域との繋がりを大切に
正法寺の各法要には、必ずマイクロバスの送迎が行われています。お迎えは、地区ごとの参詣の誘い合いを作り出す働きがあります。降誕会には4台のマイクロバスが送迎に走り、参詣の足を便利にしています。
また、3年前からは龍谷大学大学院実践真宗学研究科の受け入れをしています。この法要で学生たちは法話実習の経験を積み、若手僧侶の育成の場として、多くの学生と交流し、繋がりを広めることができています。
実際に法話をした学生は、「15分程のお話の間、時折うなずきながら熱心に聞いてくださり、普段から積極的にお聴聞されている様子がうかがえました。貴重な経験を積ませていただきました」と話しました。
正法寺では、定例の法要だけではなく、ひらかれたお寺をめざして、初参式、サマースクールや成人式、若婦人入門講座、ご縁の会(仏壮主催の婚活)、歎異抄勉強会など年齢に応じたご法座の開座や活動を行って、お寺との関係がより大きく広がっていくように活動しています。
【献花展】
【綿菓子作り】
【支部対抗綱引き大会】
【龍谷大学大学院実践真宗学研究科の学生による法話】