地域での活動レポート

山陰教区大田西組瑞泉寺 ~ふるさとを懐かしむ離郷門信徒のつどい~

中国・四国2014/04/10
  • 寺院活動

◆ふるさとへの思いを

 山陰教区大田西組の瑞泉寺は、平成26年4月6日、本願寺聞法会館で「第42回瑞泉寺離郷門信徒会」を開催し、埼玉県や静岡県など全国から約80人が集まりました。同寺のつどいは、瑞泉寺前住職が親鸞聖人ご誕生800年を機に京阪神地域の門信徒会として始めたもので、派内でも長い歴史をもつ離郷門信徒のつどいです。

 山陰教区大田西組は、特に過疎化と高齢化の進んだ地域であり、郷里を離れて暮らす門信徒が増えています。その中で、瑞泉寺では離郷門信徒のつどいを長年続けた結果、昨年6月の同寺750回大遠忌法要には全国から約500人が参拝し90人の稚児行列を行うなど、継続して離郷門信徒会を行うことの重要性を再認識できました。まさに、お寺と門信徒が「葬儀」や「法事」で繋がるだけではなく、「ご法義」による繋がりが強化されたといえます。

◆つどいを通じで故郷を感じていただきたい

 今回のつどいは、準備から開催まで、宗派による「離郷門信徒のつどい」のサポートを活用。宗派では現在、離郷門信徒への伝道や過疎地域の寺院振興支援の取り組みとして、「離郷門信徒のつどい」の開催を積極的に奨励しており、これが最初の開催支援となりました。会場として本山と築地本願寺、名古屋別院、津村別院の各所を提供し、開催助成金も交付します。

 今回のつどいに参加された方からは、「年に一度の本願寺での集いには、懐かしい故郷への郷愁の接点であり、帰省の折にはぜひともお寺にお参りしたいと思います」という声をいただきました。

 故郷を離れて暮らして久しい方には、ふるさとを懐かしんでいただく場であり、お子さまの世代にとっては、お念仏に出遇う機会になります。ぜひともご活用ください。

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