地域での活動レポート

「オンラインを活用した取り組み」<山陰教区 大田西組 西楽寺>

中国・四国2021/08/16
  • 寺おこし事業

 2017年10月に、「お寺の伝道掲示板をご門徒宅に」(宗派公式WEBサイト掲載 https://www.hongwanji.or.jp/project/report/000504.html)と題して事例を紹介した山陰教区の寺院での新たな取り組みについて、内容をお伺いしました。

 

 離郷門信徒が多いこの寺院が伝道方法の一つとして、以前から「言の葉(ことのは)通信」という取り組みを行っています。

 この取り組みは、毎月(現在は年4回)、伝道掲示板のことばをハガキサイズにして、離郷門信徒をはじめ地元のお宅へ届けます。ハガキサイズの額縁もプレゼント、毎月のことばを差し替えて、各家庭(玄関など)に置いてもらい掲示伝道を行っています。

 その「言の葉通信」を現在では、LINE公式アカウント「温泉津・西楽寺」を利用してデジタル版で配信できるようされており、2021年6月現在、門信徒を含む337名が登録されています。

 

 

 さらに、コロナ禍における伝道のあり方として、オンライン法要、リモート参拝として、ZoomやLINEアプリを活用して、次の方法で対応されています。

①お寺の本堂に僧侶のみがお参りして、ご門徒(その親戚)はリモートで参拝。
②お寺の本堂に僧侶とご門徒がお参りして、親戚はリモート参拝。
③ご門徒宅の仏間に僧侶とご門徒がお参りして、その場に座れない親戚がリモート参拝。
④葬儀会館で営まれる通夜・葬儀にお参りできない親戚がリモート参拝。

 LINEアプリについては、ビデオ通話を利用して接続されており、Zoomの接続については、若院さんの協力を得ながら、門徒総代さんに体験いただく場を設けつつ、オンライン法要の展開に取り組まれています。

 2021年6月には 県外ご門徒に対して 葬儀後の中陰参り(七日参り)を毎週LINEでリモートにておつとめされたり、7月にはZoomを利用して、大阪のご講師とオンラインでつなげ、本堂内ではプロジェクターに映し出した画面を通し聴聞し、参拝出来ない方へは、Youtubeでのライブ配信にてご聴聞いただく法座を開催されています。

 

「画面(オンライン)でお参りするなんて、有難くもない。」と一刀両断される方もあるかもしれないが、「お参りできなかったはずの方が、お参りできるご縁」へつながり、そこには、「オンラインで済ます」のではなく、「せめて、オンラインででも、お参りしたい」という心持ちに応える施策となる。
さらに、今までお寺の法座はお参りし難かったという地元の人が、ライブ配信を視て「これならお参りしたい」と新たな法座参拝者となられたこともある。また、足腰が弱ってきて、お寺にお参りできなくなったご門徒がインターネット経由でお聴聞される例が出てきた。
また、Youtubeに「温泉津・西楽寺チャンネル」を開設して、これまでの法要・法座にいつでもお参り(聴聞)できるようにしました。

 

 と、昨今の社会情勢に対応したなかで、多様な法要や参拝のあり方や、オンラインだからこその利点についてご住職からお話しを伺えました。

 

 その他さまざまな取り組み・詳細については、
寺院のブログ(http://www.imacoco.net/blog)やYoutubeチャンネル(https://www.youtube.com/channel/UC1aBpirqnvheDQvtSvdaLFg)をご参照ください。