地域での活動レポート

戸田勲さん(兵庫教区播磨東組正福寺門徒・兵庫教区仏教壮年会連盟理事長) 「農作業で就労支援」

近畿2021/08/20
  • 地域活動

◆コロナ禍で困窮する外国人留学生を

 「コロナ禍で困窮する若者に今私ができることを」と兵庫県三木市の農業・戸田勲さん(兵庫教区播磨東組正福寺門徒)は、ミャンマー人留学生のオカピョーさんにアルバイトで農作業を手伝ってもらい、就労環境を作っています。

 兵庫教区仏教壮年会連盟理事長の戸田さんが同連盟のスローガン「できることから始めよう」を行動に移そうとしたのは今年3月。教区実践運動の会議で、コロナ禍でアルバイト収入が減少し学業を断念する留学生の貧困問題があると、教務所職員から聞いたのがきっかけでした。職員と相談し、海外研修生の受け入れを仲介する神戸市の公益財団法人PHD協会を通じて、オカピョーさんの紹介を受けました。

 オカピョーさんは土木工学を学ぶため、昨年10月に来日。同じミャンマーからの留学生3人と共同生活をし、働きながら日本語学校に通っていましたが、コロナで労働時間が削減されるようになり、やがて突然の雇い止めで仕事を失いました。オカピョーさんは「ミャンマーは軍事クーデターで、子どもや高齢者など立場の弱い人や多くの人が飢餓の危機に瀕している。家族のことも心配で、私の不安を漏らすことはできなかった」と窮状を語ります。

 5月29日、オカピョーさんは初めて戸田さんのもとを訪れ、田植えを手伝いました(写真右)。作業着とゴム長靴姿になったオカピョーさんは、ぬかるみの中、軽トラックの荷台の苗を田んぼまで何往復も運んで田植機を操作する戸田さん(同下)に渡し、苗箱の洗浄を行いました。8時間の労働を終え、戸田さんからアルバイト代とお米や食料品を手渡されたオカピョーさんは「親切丁寧に教えてくださり、戸田さんに感謝している。次回の作業も楽しみ」と満面の笑顔を見せました。

 戸田さんは「日本語でのやりとりは十分ではないが、伝えようと一生懸命話してくれるうちにわかり合えるようになった。手際よく働いてくれて大助かりだった。『支援』というほど大したことではなく、小さな経済活動だが、困っている若者をこのような形で応援することもできるのだとわかった。全国のご門徒さんにも応援の輪が広まれば」と話しています。

※『本願寺新報』(2021年7月1日号)に同内容を掲載しています。