地域での活動レポート

本願寺津村別院 北御堂フードパントリー(主催「子どもの居場所連絡会」)

近畿2021/11/26
  • 地域活動

◆生活が困難な人に食品を無償提供

 大阪市中央区の本願寺津村別院(通称=北御堂)で2021年10月8日、新型コロナウイルス感染症の影響で生活が困難になった人たちを支援しようと、無料で食品を提供する「北御堂フードパントリー」が行われました。別院北側の歩道に面した敷地に受け取り場所を設け、午後4時から8時まで開催。事前に大阪市中央区の児童扶養手当受給家庭や、近隣区の生活困窮者自立支援相談窓口にチラシを配布するなどし、約500人が米やパスタ、レトルト食品などの食料品セットを受け取りました。

 北区の女性は「新型コロナのまん延で、勤め先の飲食店のシフトにも入れないようになり、収入が激減した。生活が苦しいので、パスタなどの食材を無料でいただけるのは本当に助かる。温かい支援に感謝している」と話されました。

◆主催は「子どもの居場所連絡会」(津村別院は「北御堂フードバンク」として加入)

 主催は、大阪市中央区で子ども食堂や学習支援などを行う11団体を中心に組織する「子ども居場所連絡会」です。津村別院は子ども食堂などの食料保管を行う「北御堂フードバンク」として加入しています。

 連絡会をサポートする大阪市中央区社会福祉協議会の中納宏之さんは「感染症の影響で生活が困窮する人たちに食料を手渡すとともに、『一人で苦しみを抱え込まないで。支える人や団体がいます』と訴えていくために」とフードパントリーを企画した意図を語ります。

◆企業も参画 別院で支援の輪広がる

 企業からも協賛の声が上がり、第一生命大阪東支社からは140人がボランティアスタッフで参加しました。また、津村別院総代のパナソニック特別顧問・松下正幸さん、サントリーホールディングス副会長・鳥井信吾さんからも電池や食品が寄せられました。

 第一生命の品川賢太郎さんは「契約を思うように取れず厳しい状況を抱えている社員が、『北御堂さんのされることなら』と協力してくれた。参加して、助け合う豊かな心を得られたように思う」と語りました。また、食品を寄付し、スタッフも務めた行政書士事務所の玉井健裕さんは「困っている人がいれば助ける、というのが人情の街・大阪。大阪人の心の依りどころである北御堂さんが人助けをされると聞き、参加させていただいた」と話します。

 次回のフードパントリーは2021年12月11日。併せて、大阪地域職業訓練センターと大阪府中小企業同友会などによる相談窓口を設け、"職"の支援も行われます。
津村別院の山階昭雄輪番は「明日の生活が見えないほどの厳しい状況でも、それを打ち明けられない方もおられる。そうした方々への支援の輪が、別院で広がっていくのはみなさんのおかげ。別院が困っている方の"駆け込み寺"のような存在となり、仏さまのみ教えを通して、安らぎの心を多くの方に手渡していけるように努めたい」と話します。

 津村別院は、新型コロナの感染拡大で会議会場がなかった「子どもの居場所連絡会」に場所を提供したことを縁に、2020年6月に同会に入会。子ども支援活動に協力するために、2021年6月から別院内に食料貯蔵庫(フードバンク)の場所を提供しています。

※『本願寺新報』(2021年11月1日号)に同内容を掲載しています。