地域での活動レポート

岐阜教区坊守・寺族女性有志「IBE(アイビー)会」 岐阜別院を拠点に、食料・日用品を提供

近畿2022/04/13
  • 地域活動

◆物資提供を呼びかけ、各支援団体へ

 岐阜教区の坊守や寺族女性有志ら9人が中心となって組織する「IBE(アイビー)会」(岩間尚子代表)は、2021年5月から、教区内全寺院に食料や日用品の提供などを呼びかけ、岐阜別院で行われる他世代間の居場所づくり「別院食堂」をはじめ、岐阜県内4カ所の居場所づくり事業や母子支援の団体へ届ける活動を行っています。

 物資提供の呼びかけは、別院の法要や夏休み期間などに合わせて行い、拠点とする岐阜別院には米や野菜、レトルト食品、乾麺、消毒液、マスク、洗剤など多くの物資が届けられています。物資の仕分けはメンバーで行い、岐阜県庁や岐阜市役所から紹介を受けた、母子支援団体や子ども食堂を行う団体、「別院食堂」に直接届けています。

◆防災意識が活動のきっかけに

 活動のきっかけは、岐阜教区寺族女性連盟が令和元年から2年間、寺院における防災について学んだことです。避難所運営や非常食の作り方など、防災や救援に関するさまざまな研修を重ねる中で、「いざという時のために食料を備蓄しても、賞味期限がある。食料をうまく生かすことはできないか」という声が上がりました。

 当時、岐阜教区寺族女性連盟委員長として研修を企画した岩間代表は兵庫県出身で、阪神・淡路大震災の経験から「災害はいつ起こるかわからない。寺院として防災意識を持ち、いざという時は施設やネットワークを活用し、減災に努めたい。また日常の中で私にできる実践運動として、食料支援に取り組みたい」と、有志とともに「IBE会」を立ち上げました。IBEは、メンバーが好きなツル性の観葉植物のアイビーと、単語をつなぐbe動詞の持つ意味合いをかけて、名付けられました。

 物資の提供を受けた岐阜県安八町・覚成寺の大平ゆう子副住職(同連盟委員長)は、寺院で月1回、居場所づくりに取り組んでいます。「夏休み期間中には学習支援を行った。新型コロナの影響で子どもたちの生活リズムが乱れていると聞き、朝食と昼食付で開催したが、経費もかかることから、お米や消毒液などの支援は非常に助かった。こうした助け合いの輪が広がれば、私たちも活動がしやすくなる。また連盟としても皆さんに協力を呼びかけたい」と思いを語ります。

 メンバーの岐阜市・教徳寺の山田美佐坊守は「少しずつではあるが、支援の輪が広がっている。今後は支援先の様子を直接聞かせていただき、要望があればできる限り応えていきたい」と話されています。


※『本願寺新報』(2022年3月1日号)に同内容を掲載しています。