地域での活動レポート

NPO法人ファミカ 大阪教区島上南組西教寺、大阪教区島上南組西法寺、大阪教区島上北組淨誓寺 『シープハウス』~第3の居場所として~

近畿2022/06/06
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◆family + care=famica(ファミカ)×お寺

 大阪府高槻市を中心にボランティア活動するNPO法人ファミカは、同市にある西教寺(大阪教区島上南組 堀川顕誓(ほりかわけんせい)住職)、西法寺(大阪教区島上南組 井向晃称(いむかいこうしょう)住職)、淨誓寺(大阪教区島上北組 阿間文隆(あまふみたか)住職)の3寺院とともに、子どもたちの居場所づくり『シープハウス』を開催しています。

 会場となるのはそれぞれのお寺の本堂。学習支援と食事支援を中心とした、現代版寺小屋です。

◆みんな同じスタートラインに

 NPO法人ファミカ発足のきっかけは、子どもの貧困への危機感からでした。どのような境遇の子どもであっても、同じスタートラインに立てるようサポートし、貧困の連鎖を抑制することを目指しています。

 また一方で、外見では何不自由なく生活を送っているようでも、心が満たされず、やり場のない"心の貧困"を抱える子どもたちもいます。そんな子どもたちの心により添うことにより、未来への明るい"キッカケ"が得られるようにと事務局長を務める吉田錦司(よしだきんじ)さんが発案しました。

◆広がるシープハウスの輪

 ひと昔前までは、庶民の教育施設はお寺でした。吉田さんは、かつての教育施設でもあり、コミュニティの中心の場でもあるお寺を、家庭でもなく学校とも違う、子どもたちにとって3番目となる居場所として活用することができないか、また地元のお寺を知ってもらう良い機会にもなるのではないか、と生まれ育った高槻市春日町にある西教寺(始動時は堀川憲慧前住職)に提案し、2016年11月より春日シープハウスが始動しました。

 その後、活動に賛同した西法寺(天川シープハウス)、淨誓寺(安満シープハウス)が新たに加わり、シープハウスの輪が広がっています。

◆他者への感謝の心を

 当初、お寺が初めてという子どもも少なくありませんでした。しかし6年目を迎えた現在では、手を合わせることが習慣となり、参加者全員で行うお勤めは子どもたちの声が本堂いっぱいに響きわたっています。

 学習支援として始めたシープハウスですが、地元地域の方々をはじめ、多くのサポーターの協力により、現在では学習支援にとどまらず多岐にわたる多彩なプログラムを展開しています。また、飲食店や企業からの支援も受け、食事支援も行っており、楽しい食事のひとときに子どもたちは大喜びです。

◆ファミカの想い

 famicaファミカという名称は、どのような家族のカタチであっても、家族が子どもを育み、地域社会が家族を支える、そのような社会を目指すべく、家族(family)をcareしていきたい想いと、家族(family)が活性化してほしい願いが込められています。

 「生活困窮にある子どもたちにとことん寄り添いたい。どんな環境に生まれてもあきらめないでほしい、いろんなことに挑戦してほしい。そんな君たちに 伝えたいことがある、知ってほしいことがある、出会ってほしい人がいる。小さな"キッカケ"で人生は必ず変わる...そんな "キッカケ"が、ここにある」と吉田さんは力強く話してくれました。

 誰ひとり孤立させない地域社会の実現に向け、つながり支え合えるまちづくりを目指し、今後も活動は続いていきます。