地域での活動レポート

県内5紙に折り込み広告「家婚(いえこん)のすすめ」(「御同朋の社会をめざす運動」山口教区委員会)

中国・四国2022/06/01
  • 教区活動

◆「私たちお仏壇の前で結婚式を挙げました」

 婚礼姿の家族が和やかな笑顔で語りかけるチラシ広告(B4判、両面カラー)が2022年2月27日、山口県内の朝刊5紙(朝日、毎日、読売、中国、山口)38万部に折り込まれました。

 広告を出したのは「御同朋の社会をめざす運動」山口教区委員会です。

◆「広く浄土真宗のみ教えを知ってもらいたい」

 このチラシ広告を出す取り組みは、いのちや非戦平和、差別・偏見などをテーマに、「門信徒だけでなく、浄土真宗にふれるご縁のない方の目に留まってほしい」という思いから2006年度から実施しており、今回は「家婚(いえこん)のすすめ~仏前結婚式」をPRしました。

 チラシ広告を担当する「御同朋の社会をめざす運動」山口教区委員会の広報部は、そういった思いから広告を考える際は、浄土真宗のみ教えにふれたことのない方にもわかりやすい内容になるよう工夫を凝らします。

 今回の折り込みチラシ「家婚(いえこん)のすすめ~仏前結婚式」は、僧侶であり、仏前ウエディングプランナーである田坂亜紀子さんの提案で企画が持ち上がりました。

 田坂さんは僧侶となり、仏事の営まれる場面がお葬式や法事の場にとどまっていることを危惧され、慶び事である結婚式も仏事の一つであると思い、仏前結婚式専門のウエディングプランナーとなりました。

 そんな田坂さんが2021年度から同委員会の広報部の一員となり、結婚式を挙げることが難しい状況であるコロナ禍の今だからこそ、結婚という人生の節目を慶ぶ一つの方法として家婚というスタイルを提案しました。

 戦後にさまざまな文化・価値観が広がり、結婚式は現在のホテルや式場を使って盛大に行うことが一般化しましたが、60年前までは結婚式というのは自宅で挙げるのが一般的であり、現在の一般的な結婚式でなくとも、自宅の仏前でも結婚を慶びあえると考えました。

 もちろん現在の結婚式も素晴らしいものですが、「コロナ禍で皆が集まることが難しい状況の中でも、お祝いをする方法がありますよ」と声を挙げました。

 成人式やお葬式など、人生における節目の行事の中でも「結婚式というのは、結婚をする二人が積極的にかかわっていく行事であり、その中で大きな気づきを得ることも多くあります。この結婚式は人生において大きな支えにもなり得るものです。しかし、コロナ禍で『結婚式がしたいのにできない』という苦しみを抱えておられる方は大勢おられます。そんな方たちへ、『結婚式のかたち』のひとつとして、提案したのが、ご自宅の仏前で結婚式を行う"家婚(いえこん)"です。想像以上にすばらしい人生の節目になると思います」と田坂さんは語っておられます。