地域での活動レポート

佐賀教区少年連盟 「宗門校と連携しオリジナル華葩(けは)制作」

九州・沖縄2022/07/11
  • 教区活動

「子どもたちにみ教えを伝えるきっかけに」

 佐賀教区少年連盟(中原唯明委員長)は、新型コロナウイルス感染症の影響で十分な子ども会活動ができない中、「子どもたちにみ教えを伝えるきっかけに」とオリジナル華葩を制作しました。

 デザインは、いずれも佐賀県内の宗門校である九州龍谷短期大学(鳥栖市)、龍谷高校・中学校(佐賀市)、敬徳高校(伊万里市)の学生・生徒から募り、応募56作品から4点を採用しました。華葩裏面のQRコードからは浄土真宗のクイズが楽しめる動画に接続できます。

 担当した佐賀教区少年連盟教材開発部の撫尾昭部長は「佐賀では家族でお寺の報恩講にお参りするご門徒が多く、華葩は子どもたちにもなじみ深い。子どもたちと世代が近い若者のアイデアやイメージの方が興味をひくのではと思い、宗門校に協力をお願いした」と経緯を話されます。

 採用されたのは、九州龍谷短期大学を今春卒業した片渕優希さんと安武遥夏さん、吉田眞悠子さん(龍谷中2年)、畑山千寿さん(敬徳高3年)の作品です。

 蓮と猫のシルエットを描いた吉田さんは「宗教の授業で蓮の花は仏さまにゆかりが深いと習ったので、大好きな猫と組み合わせて描いてみた」とコメント。

 「向かい鶴」のように並ぶ2頭の白象を描いた畑山さんは、高校では美術部に所属し、自作のイラストをSNSに投稿するのが趣味で「華葩というものに触れるのは初めて。見たことない形に創作意欲がかき立てられた」と、わずか1時間ほどで描き上げ、「動物なら子どもたちも興味を持ってくれるのではという狙いと、授業で習ったマーヤー夫人がお釈迦さまを産んだときの逸話が宗教的で印象深かったので、その話にゆかりが深い白象をモチーフにした。象が引き立つように背景を鮮やかな赤にし、華やかさが出るように蓮の花も加えた」と工夫を語ります。

 中原委員長は「子どもたちに少しでもお寺や子ども会の友だちとのつながりを感じ、楽しんでもらえたら」と話されています。

 なお、華葩は教区内の希望寺院に配布しています。

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華葩の裏面に記載のQRコードから浄土真宗のクイズが楽しめる動画に接続できます

※『本願寺新報』(2022年6月10日号)に同内容を掲載しております。