地域での活動レポート

本願寺鹿児島別院 「もったいない!野菜市」開催

九州・沖縄2022/11/17
  • 地域活動

◆「もったいない」「おかげさま」の心広める

 本願寺鹿児島別院(鹿児島市)は食品ロスを防ごうと、フードバンクかごしま(原田一世代表理事)と協力し2022年5月から不定期で「もったいない!野菜市@西本願寺」を開いています。

 宗門の重点プロジェクトの取り組みとしてSDGsの学びを深める中で、社会貢献活動の実践として開始しました。

 野菜市で販売されている野菜は、味も新鮮さも変わらないにも関わらず、大きい、小さい、色がうすい、変形しているなどの理由で"規格外"とされ、市場に流通しないものです。一部は加工食品となりますが多くが廃棄され、農家の経営を圧迫する一因ともなっています。

 この現状に対し、規格外でもおいしくいただけることを伝えることでフードロスを減らすとともに、仏教の教えにもつながる「もったいない」「おかげさま」の心を広めようと同別院が企画しました。

 秋季彼岸会を営む2022年9月23日には4回目が開かれました。店頭には鹿児島を中心に栽培されている黄金千貫(サツマイモ)をはじめ、ニラ、スプラウトニンニク(発芽ニンニク)、かぼちゃなどの地元野菜が並び、フードバンクかごしまの学生スタッフが販売し、多くの参拝者が立ち寄りました。

◆"規格外"野菜販売し、フードロス対策PR

 出品農家からは、「規格外というだけで、これまでは捨てるしかなく悔しかった。正しく理解してもらったうえでおいしく食べていただけることは、生産者としてうれしいし、助かる」と喜ばれ、購入者からも「規格外の野菜が廃棄されていることは知っていたが、実際に買う機会がなかったので、お寺で催していただきうれしい」と好評を得ています。

 主催する原田代表理事は「お寺での開催だからこそ、"もったいない"や"農家さんを助けたい"という思いが伝わり、会場の皆さんにもその心が育まれるものだと思う」と語り、学生スタッフも「野菜市は消費者の方と直接話ができる貴重な機会。フードロスや規格外野菜について正しく伝えていきたい」と思いを語ります。

 野菜市を担当する同別院教化部は「食べ物を粗末にしないことや、生産者のご苦労があって食事ができていることなど、現代人が忘れてしまっている大切なことへの気付きにつながれば。仏さまの願いのもと、持続可能な社会の実現のために今後も継続していきたい」と話しています。

001941-img-02.jpg

野菜市で販売された黄金千貫(形が悪いため、市場に流通しないもの)

※『本願寺新報』(2022年10月20日号)に同内容を掲載しております。