地域での活動レポート

富山教区仏教婦人会連盟「富山別院拠点にフードパントリー」

中部2023/03/17
  • Dāna for World Peace

 富山教区仏教婦人会連盟(温井朋子委員長)は、2022年12月4日、ひとり親家庭を支援するNPO法人えがおプロジェクト(出分玲子代表)とともに初のフードパントリーを本願寺富山別院(富山市)で行いました。

 温井委員長が婦負東組実践運動研修会で出分代表の講演を聞き、「ダーナ活動として教区仏教婦人会連盟で協力、支援したい」と会議で提案しました。2021年2022年と2回、教区仏婦実践運動研修会において、教区内の仏婦会員に「学びを行動に」と物品提供を呼びかけ、寄せられた食料や日用品を、えがおプロジェクトが用意した食料、生理用品、絵本とともに100家庭分準備しました。

 当日は、シングルママたちのために子どもの発達、家計の見直し、仕事、健康などの個別相談コーナー、離婚後の親権について学ぶコーナーが設けられ、子どもたちはその間、「こどもえんにち」でゲームや折り紙を楽しみました。

 参加した母親は「物価高で生活に不安を感じており、こうした支援はありがたい」「新型コロナウイルス感染症の影響で働く時間が短縮され、収入も減った。それがストレスとなり、親子関係がギスギスするようになった」と話します。

 スタッフとして参加した田中静代さん(黒部市・善巧寺仏婦会員)は「お互いに笑顔になれたひとときだった。将来的にはこうした場は不要になることが望ましいが、今はひとりで頑張りすぎないよう、互いに支え合う場、機会が増えれば」と話しています。


※『本願寺新報』(2023年2月20日号)に同内容を掲載しております。