地域での活動レポート

山陰教区江津組正福寺 慈悲系ヒーロー・ネイチャーレッド

中国・四国2023/07/07
  • 宗派活動
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◆仏さまの心を伝え「ご縁づくり」に取り組むお寺発のヒーロー

 子どもたちに楽しく仏さまの心を伝えたいと、島根県江津(ごうつ)市川平町・正福寺住職の三浦誠さんは、‶慈悲系ヒーロー・ネイチャーレッド〟としてご縁づくりに取り組んでいます。
 「子育て支援の必要性を強く感じ、行政にサービス向上を掛け合ったが、過疎地ということもあって実らなかった。それなら子どもが喜ぶことを私がしよう」と思い立ち、衣装は高校で美術を教える坊守の志保子さんがデザインし、‶お寺発のヒーロー〟として2017年から活動をしています。地元の保育園や地域の行事に ‶出動〟を要請される機会も増え、ヒーローショーを通して「意見や考えの違うお友達ともきちんと話し合おう」と慈しみや思いやりの心を伝えています。「ネイチャーレッドは、世界征服を企てる悪役が子どもたちの前で大暴れしても成敗しません。徹底的に向き合い、最後は一緒に歌う。みんなが笑顔にというメッセージが伝われば」と思いを語りました。

◆「笑顔の種まきを続けたい」

 ヒーローマスクの下は2児のお父さんの顔。東京の一般家庭に育ち、学習塾に勤務していましたが、正福寺の長女である志保子さんとの結婚を縁に東京仏教学院(築地本願寺内)で学び、僧侶となって2003年に島根に移ってきました。
 誠住職は「会所(えしょ)の住職さんや坊守さんが悪役を買って出て、盛り上げてくださることも。参加型のショーで楽しんでもらいながら、笑顔の種まきを続けたい」と話しました。


※『本願寺新報』(2023年7月1日号)に同内容を掲載しております。