地域での活動レポート

北豊教区田川組東迎寺 「はなまつり」で国際交流

九州・沖縄2023/07/07
  • 寺院活動

◆北九州市立大の学生・留学生と連携企画

 2023年5月27日、福岡県大任町(おおとうまち)の東迎(とうこう)寺(北豊教区田川組 清藤(きよふじ)隆照(りゅうしょう)住職)で国際交流を目的にした「はなまつり」が開催されました。地域住民や福岡在住の外国人など600人が参加し、交流を楽しみました。
 北九州市立大学(北九州市小倉南区)の、国際教育交流センターの8カ国からの留学生36人と地域創生学群(猪倉実習)の学生24人が実行委員となり、東迎寺と連携して企画しました。学生たちは、統括班、デザイン班、出店班、パフォーマンス班、お茶班に分かれて準備を進め、「お寺で地域と世界とつながる」をキャッチフレーズにしたチラシを1100部作製し、地元の小・中学校の全生徒や近在4カ所の道の駅、商店街、外国人を雇用している会社などに配布し、参加を呼びかけました。

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◆お寺を舞台に仏教や互いの文化に関心をもってもらいたい

 「はなまつり」の開会式では、北九州市立大学国際教育交流センターで専任講師を務める東迎寺衆徒(しゅと)の清藤隆春(りゅうしゅん)さんが「旧暦では本日がお釈迦さまの誕生日で、世界では祝日になる国もある特別な日。学生らは地域の方々の協力を得ながら3カ月前から準備をしてきた。地域のハブ的存在のお寺を舞台に、仏教やお寺など互いの文化に関心をもってもらいたい」と話しました。
 境内には、物品販売やワークショップ、キッチンカーによる飲食店など20店が出店。地域創生学群の学生も、農業実習で収穫した野菜を使って留学生とホットドッグやソトックソトック(韓国料理)を販売するなど好評を博しました。
 本堂の縁を舞台に行ったステージパフォーマンスでは、吹奏楽部の演奏や空手の演舞、国際交流トークショーなどを開催し、トークショーでは留学生を中心にそれぞれの国の人に対するイメージを語り、この中で、韓国、台湾の日本に対する親日的な面は世代間でギャップがあることも話題となりました。
 お茶班は、事前に日本の茶道を学び、当日は浴衣姿で参加者に抹茶を振舞い、また、台湾やイギリスのお茶の入れ方や特徴についてモニターを使って紹介し、国によって異なることを学びました。
 台湾からの留学生・盧昱潔(ろいくけつ)さん(4年)は「浴衣の着方が難しかったが、めっちゃ日本ぽい。楽しい気分になれる」と参加をして喜んでいました。


※『本願寺新報』(2023年6月20日号)に同内容を掲載しております。