地域での活動レポート

山陰教区鳥取伯耆組  「バースデーケーキプロジェクト ~すべての子どもたちにうまれてきてくれてありがとう~」

中国・四国2023/10/02
  • Dāna for World Peace

◆児童養護施設の子どもたちに誕生日ケーキを贈る

 山陰教区鳥取伯耆(ほうき)組(組長 上杉信成・同組香寳寺 住職)は、2023年4月から組実践運動重点プロジェクトとして「バースデーケーキプロジェクト」を始めました。

 このプロジェクトは、組内の児童養護施設(因伯〈いんぱく〉子供学園、光徳子供学園、米子聖園〈みその〉天使園)と乳児院(米子聖園ベビーホーム)で暮らす子ども全員の誕生日にバースデーケーキ贈り、「うまれてきてくれてありがとう」の気持ちを伝える活動です。

 きっかけは、「御同朋の社会をめざす運動」大阪教区委員会で「子どもたちを育むために バースデーケーキプロジェクト」が行われていることを山陰教区の研修会で知った組重点プロジェクトリーダーが感銘を受け、組に持ち帰り、実現に至りました。

 ケーキの費用は1口3,000円(ケーキ1ホール分)の寄付で賄い、教区・組内の僧侶、寺族、門信徒のほか、ホームページを作成し広く協力を呼びかけました。

 ケーキは支援先施設の指定したケーキ屋さんに子ども達の要望を聞いたうえ、施設が発注し、子どもたち一人一人の誕生日にケーキが届けられます。

 寄せられた支援金はケーキ実費に充てられ、支援金がケーキ実費より多く寄せられた場合は、子どもたちの日用品などの購入に充てられています。また、不足分や事務に要する費用等は鳥取伯耆組実践運動重点プロジェクトの予算から捻出し、頂いた支援金は全て子どもたちのために役立てられています。活動の反響が大きく、県外からの支援も寄せられ、現在バースデーケーキ120台分の支援が集まっています。

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◆すべての子どもに『うまれてきてくれてありがとう』

 2023年7月末までに5人の子どもたちにケーキを贈り、最初のケーキは因伯子供学園で暮らす18歳の男性に成人祝いを兼ねて贈りました。ケーキを受け取った男性は「成人という節目にとても嬉しかった」と感謝し、因伯子供学園副園長の増田由紀江さんは「誕生日というとても大切な日をケーキと一緒にお祝いできることは、私たち職員にとっても長い間願っていたこと。心から感謝している」と話します。

 鳥取伯耆組重点プロジェクトリーダーの兜坂(とさか)影英さんは、「このプロジェクトは、どの地域でも始めやすい取り組みだと思う。活動の輪が広がり、全国の児童養護施設や乳児園で生活をしている多くの子どもたちにバースデーケーキが贈られ、『うまれてきてくれてありがとう』の想いが伝われば。」と活動への想いを語っています。


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※鳥取伯耆組バースデーケーキプロジェクトホームページ
バースデーケーキプロジェクト (houkiso.net)
PDF

※『本願寺新報』[2023年9月10日号]に同内容を掲載しております。