「御同朋の社会をめざす運動」富山教区委員会 富山別院でいのちのつどい
中部2023/10/02

「御同朋の社会をめざす運動」富山教区委員会は2023年8月1日夕方、いのちの集いを本願寺富山別院(富山市)で行いました。
1945(昭和20)年8月1日深夜の富山大空襲で、富山市中心部に50万発以上の焼夷弾が落とされ、町は焦土と化し、富山別院も消失、多くのいのちが犠牲となりました。富山教区・富山別院では毎年大空襲の日に合わせて、いのちの集いや全戦没者総追悼法要を営んでいます。
◆富山大空襲の体験語る
集いでは、おつとめ後、カラーフィルムによる戦時中の映像を上映。その後、富山大空襲を語り継ぐ会の中西千恵子さんが体験談を語りました。
当時5歳だった中西さんは、「空襲が始まるとすぐに、家族で自宅近くに川に避難し、水でぬらした布団をかぶらされた。暑くて暑くてたまらなかった。ヒューンヒューンと音を立てて焼夷弾が次々と落下し、そのうち川の水も熱くなった。布団からのぞくと、川上から人がどんどん流されてきて怖かった。あの焼夷弾の落下音は今でも忘れられない」と当時の様子を語りました。

この後、夕暮れから安穏提灯行列が行われ、「非戦平和」「世の中安穏なれ 仏法ひろまれ」と書いたのぼりや提灯を手に、富山別院周辺をゆっくりと練り歩きました。
また平和のパネル展を2023年7月31日から8月17日まで、富山別院本堂で行いました。
※『本願寺新報』[2023年8月20日号]に同内容を掲載しております。