「ネパール・コダリ中学校への支援」
◆「子どもたちの笑顔のために募金」よりの支援
ネパール・カトマンズ本願寺と連携し、教室二棟を再建 「子どもたちの笑顔のために募金」よりの海外への支援として、ネパール開教地カトマンズ本願寺と連携したネパール・コダリ中学校への支援が2023年10月末に完了しました。 「子どもたちの笑顔のために募金」によるネパールの学校の支援として3校目となる支援です。(※1校目は2021年のセティデビ中学校、2校目は2022年のカリカサラン中学校) コダリ中学校は、ネパール首都のカトマンズから北東に約115㎞の中国との国境の町にあり、1960年に創設され、現在、3歳から15歳の約350人の子どもたちが学んでいます。この学校は、2015年のネパール地震で被災し、これまでカトマンズ本願寺として文房具等の物資を中心に支援を行ってきました。しかし、教室等の建物については地震により壊れ、他の団体により学校のグラウンドに二棟の仮設の教室が建てられましたが、壁と屋根をトタンで覆っただけの仮設の教室であり、雨季には雨が入り冬季は非常に寒く、劣悪な環境で子どもたちは学びを続けてきました。 カトマンズ本願寺を通してコダリ中学校の窮状を聞き、「子どもたちの笑顔のために募金」より、二棟の仮設の教室(内、一棟は食堂併用)の建て替えにかかる支援が決まりました。お寄せいただいた募金から支援を行うにあたり、カトマンズ本願寺とオンライン上で頻繁に打ち合わせを行い、カトマンズ本願寺が支援にかかる建設計画を立て、総額500万ネパールルピー(約520万円)の支援金を2回に分けてネパールへ送金しました。 現地による建設工事は2023年6月に着工し、雨季等の天候の影響を受け、工事計画等が若干遅延しましたが、2023年10月31日に全ての工事が無事に完了し、約4カ月の工事期間中は、カトマンズ本願寺のメンバーが交代で資材の運搬を手伝うなど、学校に常駐して工事を見届けました。 教室二棟については、壁を耐久性の高いレンガ造りとし、窓も設けて安全で明るい教室に作り替え、一棟目の食堂併用の建物は29フィート×13フィート、二棟目教室のみの建物は30フィート×14フィートの大きさで建てられました。これにより、子どもたちは勉強するにあたり、雨や寒さの心配が解決されました。
◆完成式が行われ、ネパールより感謝の言葉が届く
支援完了に際して、2023年12月には現地で完成式が行われ、カトマンズ本願寺のソナム・ワンディ・ブティア ネパール開教事務所長らが出席し、子どもたちが元気いっぱいに学び、遊べるようにとスポーツウェアなどを贈りました。今後は、学校の年中行事にカトマンズ本願寺の僧侶が訪問して法話したり、子どもたちをカトマンズに招いて交流を続ける予定です。 ソナム ネパール開教事務所長は、「皆さまのご支援のおかげで子どもたちが雨や寒さを全く心配する必要がなくなり、勉強をするのに適した環境を整えることができました」と、「子どもたちの笑顔のために募金」の取り組みに対して謝意を述べています。 今後も、全国からお寄せいただいた尊い募金より、子どもたちの笑顔のための支援を様々に行っていきます。