地域での活動レポート

本願寺人吉別院 「はぴしゃか~花まつりHappy Birthday!!おしゃかさま!!」開催

九州・沖縄2024/05/13
  • 教区活動

◆多彩な催しで参拝者1.5倍に

 多くの人に仏教行事としての「花まつり」本来の意味を伝えつつ、お寺に親しんでもらいたいと、熊本県の本願寺人吉別院は2024年4月7日に「はぴしゃか~花まつり Happy Birthday!! おしゃかさま!!」を開催しました。
 本堂で灌仏会(かんぶつえ)をおつとめし、花御堂の誕生仏に甘茶を注ぐ灌仏のほか、境内では甘茶の接待や法衣の試着体験、腕輪念珠作りのコーナーや、地元名店の屋台やキッチンカーなどを設置しました。また、琵琶演奏を交えた法話や書道パフォーマンス、タヒチアンダンスなど多彩な催しで多くの人を呼び込み、昨年の1.5倍となる600人超が訪れ、境内は春の陽気に包まれました。


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◆「花まつり」の意味を伝えたい

 「花まつり」にあわせてイベントを行うのは2023年に続いて2回目で、企画した別院の職員の平塚真邦さんは「同年代のご門徒や友人の中には花まつりを『花見のお祭りだと思っていた』という人もいて、お釈迦さまのご誕生を祝う仏事ということを広く伝えたいと思った」と話します。灌仏の際には職員が「お釈迦様がご誕生された時に甘露の雨が降ったという伝承にちなんで、誕生仏に甘茶を注ぎます」などとわかりやすく伝えています。
 参拝者からは「花まつりがお釈迦様のご誕生を祝う仏教行事であることがよく分かった。イベントも充実していて楽しく過ごすことができた」と好評でした。人吉別院では「開かれたお寺としての別院の存在をより多くの人たちに知ってもらえたのでは」として、今後も取り組みの継続を検討しています。


※『本願寺新報』[2024年5月1日号]に同内容の記事を掲載しております