地域での活動レポート

西本願寺白光荘 地域の人たちの居場所づくり「みんてら」

近畿2024/09/23
  • Dāna for World Peace

◆角坊を人々の居場所に

 宗派を設立母体とする女性専用の更生保護施設「西本願寺白光荘」(石田陽子施設長)は2023年11月から、地域の人たちの居場所づくりを目指して「地域コミュニティーみんてら」を、近接する本願寺飛地境内の角坊で毎週水曜日の午後に開いています。

 人々が自由にふれあえる居場所ができることで孤立を防ぎ、地域社会の犯罪などの抑止につなげようと企画し、スタッフには白光荘職員に加え、メンタルケアの専門家や生きづらさを抱えた少年を支援する青年ボランティア団体BBSで活動する大学生・院生なども参加しています。

 その日の参加者に合わせて、小中学生の学習指導や肌に優しく触れることで心身を癒すタッチケアのワークショップ、地域の高齢者の交流会などを行っています。

 2024年7月24日には小学6年生7人が参加しました。左京区BBS会会長の出口花さんに見守られながら夏休みの宿題に取り組んだほか、明治国際医療大学の小西奈美准教授の指導でパステルアートにも挑戦し、パステルを削った粉を指にまぶして画用紙に絵を描き、〝色による癒しのひととき″を楽しみました。

 京都市立の各小学校で開かれる「放課後学び教室」の先生(保護司)から勧められて参加するようになったという児童らは「ここに来れば友達と一緒に勉強できるだけではなく、トランプなどで自由に遊べて学校とは違った楽しみがある。中学生になっても来たい」と声をそろえて言います。 石田施設長は「地域社会福祉協議会や保護司会などと連携して老若男女のあらゆる人たちが集える場所を提供したい」と話しています。


※『本願寺新報』[2024年9月10日号]に同内容の記事を掲載しております。