新米300キロなどを母子生活支援施設へ
◆組重点プロジェクトの取り組みとして
新潟県上越市内の22カ寺で組織する国府教区川東組(かわひがしそ)は、組における重点プロジェクト「<貧困の克服に向けて~Dāna for World Peace~>-子どもたちを育むために-」の取り組みとして、2024年11月11日、浄土真宗本願寺派を設立母体とする母子生活支援施設 本願寺ウィスタリアガーデン(京都市)に、新米約300キロと野菜やお菓子などを届けました。
母子生活支援施設 本願寺ウィスタリアガーデンは、家庭内暴力や経済的理由などで家庭での生活が困難な女性と18歳未満の子どもが共に利用でき、約20世帯が暮らしています。
川東組による支援は2024年で3年目になります。2023年からは直接物資を届けており、今回は北峰恵祐組長ら僧侶4人に加えて、門徒2人も同行しました。組内寺院から預かった米などをワゴン車に載せて施設を訪問し、桐林三巳施設長や職員に手渡しました。
桐林施設長は、「温かいごはんをいただくことで心も温まるはず。さっそく入居者に配りたい。今後も温かく見守り、ご支援いただければありがたい」と謝意を述べ、北峰組長は「ご門徒さんをお誘いしたのは、皆さんからの心の込もったご寄付がどんなところに届けられるのか知ってほしかったから。来年もさらなる広がりを期待したい。入居者の方々には新潟の新米を食べて力をつけていただければ」と思いを語られています。
◆「組が社会的課題に積極的に取り組んでいて誇らしい」
川東組の門徒代表として同行した勝樂寺門徒総代の保坂隆一さんは、「母子生活支援施設を訪れるのは初めて。居室などを案内いただき、入居者の方々が施設の皆さんから温かく見守られながら生活されている様子が伺えた。私たちも引き続き、支えになれれば」と話し、また、組における活動について、「私たちの組は貧困や被災地支援など社会の課題に積極的に取り組んでいてとても誇らしいし、僧侶と門徒の意見交換や交流が活発なのも有り難い。お寺が持つ役割が、社会貢献ともつながっている。私も微力ながら関わっていきたいと思う」と話しています。
今後も川東組としての継続した支援・取り組みが期待されます。
支援に同行した勝樂寺門徒総代の保坂隆一さん
※本願寺新報[2024年12月1日号]に同内容の記事を掲載しております。