仏教語豆事典

韋駄天(いだてん)

 〈体育の日〉です。各地で体育祭や運動会が繰り広げられています。

 そのとき、たいへん足の速い人がいると、よく韋駄天だとか、韋駄天走りなどと呼ぶことがあります。

 韋駄天は、もとはインドの神で、スカンダといい、シヴァ神の子でした。「天」とは「神」のことで、悪魔を打ち破る軍神だったのです。

 しかし、後に、仏教の守護神となり、増長天(ぞうじょうてん)の八大将軍の一人に加えられました。

 お釈迦さまがお亡くなりになったとき、足の速い悪鬼がお釈迦さまの遺骨(仏舎利(ぶっしゃり))を奪って逃げたのを、この韋駄天が追いかけて取り戻した、という伝説をもっているほど、足の速いことで有名です。

 そうしたことから、現在では、足の速い人を韋駄天と呼ぶようになりました。

 運動会、がんばってください。

本願寺出版社「くらしの仏教語豆事典」より転載