地域での活動レポート

北海道教区釧路組本行寺 ご縁を乗せた折り紙ヒコーキ

北海道2017/08/09
  • Dāna for World Peace

◆30年以上続く子どもの集い

 北海道釧路市にある本行寺(菅原顯史住職)では、釧路組と連携し毎年7月30日、31日に「キッズサンガ・寺子屋子どもの集い」を開催、30年以上も続いています。釧路組の子どもたちが参加対象ですが、ゲームや肝だめし、バーベキューや流しそうめんなど楽しいことがたくさん体験できるとあって、初めてお寺にお参りする子や、他宗派の子どもも集まり、今年は78人が参加しました。
 今回初めての催しとして、日本航空(JAL)からスタッフを招いてのワークショップイベント「折り紙ヒコーキ教室」を開きました。

◆たまたま機内誌で...

 「折り紙ヒコーキ教室」は菅原住職が次回はどんな楽しいことをしようかと考えていた時、たまたま乗った飛行機の機内誌で募集の記事をみつけたのがきっかけ。お寺に帰ってインターネットで検索し、さっそくホームページから申し込みをしました。
 数ヵ月後にJALから開催の通知があり、キッズサンガの案内状に「折り紙ヒコーキ教室」と掲載すると、今まで参加したことのない子どもからの申し込み書が届きました。菅原住職は「折り紙ヒコーキ教室を通して、お寺にご縁をもってもらういい機会になりました」と話します。

◆本堂を飛び回るヒコーキ

 7月30日の12時30分からキッズサンガ寺子屋が開会しました。オリエンテーションで友達の名前を覚えるためのゲームを行い、その後「折り紙ヒコーキ教室」が始まります。当日のJALスタッフはなんと10人!パイロットや整備士、グランドスタッフなどの制服姿に、子どもたちは興味津々です。
 スタッフから説明を受け、さっそくヒコーキを作ります。子どもたちの表情はどの顔も真剣そのもの。小さい子にもやさしく指導してくれるので、全員自分だけのヒコーキが完成しました。
 折りあがったヒコーキがよく飛ぶように練習と調整をし、最後はいよいよ競技会。本堂にはJALスタッフが持ってきてくれた空港が作られました。滑走路に向かってヒコーキを投げ、一番遠くまで飛ばした子が優勝です。ヒコーキが手から離れた瞬間「あっ!」と叫ぶ子、「落ちないでー」とはしゃぐ子、みんなのヒコーキが本堂を飛び回りました。優勝した子は15メートルも飛ばすことができました。
 ワークショップが終わった後、子どもたちからは「将来パイロットになりたい」「飛行機に乗りたい」という声が聞こえました。

◆さまざまな人が関わりながら、ご縁を伝える

 この行事には、組の青少年部スタッフ以外にも、本行寺の仏教婦人会や仏教壮年会、仏教青年会がスタッフとして参加します。菅原住職は「みんなの力を合わせて、ご縁のない子どもたちがお寺にお参りできるようにしたい。キッズサンガを通して子ども・若者へのご縁づくりができるよう、今後も協力し合いながら歩んでいきます」と語りました。

※このワークショップに興味のある方は、「JAL折り紙ヒコーキ教室」で検索ください。

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ヒコーキ作成中

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とんでけー