大分教区速見組西念寺 あんのん子ども食堂

◆子どもたちに食事の楽しさを
大分県別府市にある西念寺では、子どもたちに楽しく食事を提供する「あんのん子ども食堂」を開設しました。
現在は物が増えて豊かになる一方、共働きの家庭が増え、一人で食事を摂る子どもも少なくありません。髙橋護(たかはしまもる)住職は、子どもたちの食生活の乱れや、家族がそろって食事をする機会が減っていく ことに大きな危機感を感じていました。「みんなで食事をすることで、食事の大切さや楽しさを知ってもらいたい」とご門徒や地域の人に協力してもらいスタートしたのが「あんのん子ども食堂」です。
平成28年4月25日に開催された第1回目は、13人の幼稚園児と小学生が参加しました。スタッフは2時間かけてお寺の炊事場で調理をします。地元で取れた栄養たっぷりの食材を使い、カレーライスと野菜サラ ダが完成しました。
でき上がった料理を前に、子どもたちは髙橋住職と一緒に合掌をして食事をいただきます。食事会場となった西念寺の広間は、子どもたちの楽しそうな話し声と笑い声に包まれました。参加した子どもは「友達と一緒 に食事をすることができてうれしい」と笑顔で話しました。
◆子ども食堂から広がるご縁の輪
西念寺「あんのん子ども食堂」は毎月第4月曜日を中心に、午後6時から開かれます。夕食代は一人200円、幼児から中学生までが対象で、30人ほどまで対応可能です。
髙橋住職はもともとフードバンク(さまざま理由で品質に問題ないが処分される食品を、食べ物に困っている施設や人に届ける活動)に興味をもっており、そこから子どもたちが楽しく食事できる場所を作れないかと 思いが広がっていきました。
今夏より大分県フードバンク連合会が結成され、西念寺にも加入依頼があり、加入後は早速食材やお菓子が提供されるようになりました。また、別府市社会福祉協議会からも食材を提供してもらうようになり、ご門徒 の賛同者を含め食材は十分に確保できるようになりました。7月には仏教壮年会の会員が竹を伐採してお箸や容器を作成し、それを使って境内で流しそうめんを行いました。これには子どもたちも大喜び!だんだんたく さんの人たちのご縁の輪が広がってきました。
髙橋住職は「お寺が情報の発信をし、地域と共に活動が行えるようになったことが何よりも有難い。今後も将来の大人たちへ、生かされることの大切なメッセージの一つとして、この活動を続けたいと思います」と話 しました。
初めて開催して以来、6回目を終えましたが、現在は28名の子どもたちが元気よく参加しています。
西念寺の「あんのん子ども食堂」は子どもたちが楽しく食事ができる場所であるだけでなく、地域の人たちと交流することのできる大切な場所となっています。
※「あんのん子ども食堂」についてのお問い合わせは西念寺(TEL:0977-66-0833)まで