新潟教区 通夜・葬儀についての取り組み

◆多様化する葬儀
新潟教区「仏事・勤式研究部会」(会長・雲林重正氏)では、数年前より葬儀に関する協議を重ねています。近年では葬儀の形態が目に見えて変化してきています。直葬・ゼロ葬という簡素化の葬儀、または樹木葬・宇宙葬などこれまでの概念になかった葬儀など、多種多様な形態が生まれています。
同研究部会では、葬儀という命の尊厳に関わる重大な儀式が変化していく危機感から、葬儀の本来的な意義を再確認するための方途について検討してきました。2013(平成25)年には教区内寺院に「通夜・葬儀に関するアンケート」を依頼し、寺院の通夜・葬儀に関する現状や意識を調査しました。部会ではアンケートの集約を精査し、葬儀の現場では何が問題となり、または何が求められているかを検討しました。
◆4種類のリーフレットを作成.
そこで研究部会では本年(平成27年)「通夜のこころ」「葬儀のこころ」「法事のこころ」「白骨章」という4種類のリーフレットを作成し、教区内寺院に配布しました。このリーフレットでは通夜・葬儀・法事などについて優しい文体で説明するばかりか、法名の説明や、通夜・葬儀のながれ、焼香の作法まで掲載しています。葬儀の簡素化や多様化は僧侶が葬儀の意義を正しく伝えきれなかったという側面もあることから、僧侶が通夜・葬儀・法事などで説明するための補助として使用できるようにも構成されています。
◆研修会を開催
また、研究部会では本年(平成27年) 7月29日に葬送儀礼に関する研修会を開催しました。宗派で作成された『ごえんVol.4 いのちと死をみつめて』について、作製意図と内容について、浄土真宗本願寺派総合研究所 岡崎秀麿研究員に講義をいただきました。この研修会では、講師より葬送儀礼が問題視される背景や、問題点を指摘された後、『ごえんVol.4』を中心として、葬送儀礼の意義について説明されました。僧侶・門徒推進員の35名が参加し、質疑応答ではさまざまな意見や質問が挙げられ、活発で有意義な研修会となりました。
◆葬送儀礼の本来的な意義を伝える
葬儀をお勤めすることにより、「亡き人の死を無駄にしない」ことを知らされます。それは、私が真実の教えに出遇わせていただくことでもあります。葬儀が簡略化・多様化する今こそ、私たち念仏者は葬儀の本来的な意義を伝えていかねばなりません。
上記のリーフレットは、発行したばかりでまだ反応や成果が見えてないため、今後研究部会ではその反応を調査し、内容の改訂や新リーフレットの作成などを検討したいと考えています。尚、リーフレットは教区内に限らずお分けいたしますので、ご希望の方は新潟教区教務所までご連絡ください。

