北米開教区(小杭好臣開教総長)は2月28日、親鸞聖人750回大遠忌法要をカリフォルニア州サンノゼ市内のホテルで営み、開教使やメンバー1400人が参拝した。
小杭開教総長の導師で宗祖讃仰作法(音楽法要)をおつとめし、参拝者全員で散華。仏教会の日曜礼拝で練習を重ねてきた参拝者も多く、和讃の美しいメロディーが会場に響き渡った。続いて、ご門主の英語によるメッセージが放映された。
法要後、小杭開教総長が「浄土真宗がアメリカの主要な宗教となるよう、開教使やメンバーが一丸となってさまざまなチャレンジをしていきたい」と挨拶した。
同開教区は今回の法要に合わせ、「安穏」や「平和」をテーマにポスターや俳句を募集。ダルマスクール(日曜学校)の子どもなどから500点の応募があり、会場に展示したり、スライドで上映し参拝者に披露した。
前日は記念行事が同ホテルで行われ、武蔵野大学のケネス田中教授が基調講演。「アメリカは仏教徒の人口が増加傾向にある。その流れに乗って浄土真宗が〃大きなテント〃となってさまざまな人を受け入れることができればさらに発展する」と話した。この後、分科会が行われたほか、「親鸞エキスポ」と銘打ち、聖人のご生涯やご事績を紹介するビデオ上映が行われた。
記念晩餐会では特別ゲストとして招待されたハワイ開教区の高校パシフィック・ブディスト・アカデミー(PBA)のパイパー当山校長が講演した。
親子で参拝したアリゾナ仏教会メンバーの池田充子さんとローリーさんは「大変感動した。親鸞聖人800回大遠忌法要も全米から何万人もの人が参ってくる教団になってほしい」、サンフランシスコ仏教会で開教使アシスタントを務めるデービッド・ペイティングさんは「いろんな方の話を聞き、み教えをしっかりと聞くことの大切さを実感。お互いに耳を傾け合い、相手のメッセージをきちんと受け止めていくことで、仏教会や教団が強いサンガとなってより多くの人々に真宗が伝わっていく」と感想を語っていた。
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撮影:トム・ニシカワ |