世代や価値観、生活レベルが違って、ママ友グループと過ごすのが苦痛です。
でも、子ども同士は仲よさそうなので、子どものためにもこの関係は我慢してでも続けていくべきか悩んでいます。
(40代 主婦)
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A「グループ」じゃなくて、「個人」として見てみる。
人の悩みのほとんどは人間関係。そしてそのほとんどが「生きていくために、嫌な人とも付き合っていかなければならない」ことからくる、ストレスだとも言えるでしょう。仏教ではそれを、「怨憎会苦」(おんぞうえく)と呼びます。あんまりつらいときは、グループとはしばらく距離を置きましょう。あなただって人間。「子どものための我慢」にも、限界があるでしょうから。
ただ、こんな考え方もできます。「私一人で生…きてたら、絶対に交際することなどないような人たちと、この子のおかげで、知り合いになれた。この子は、私の世界を広げてくれている」って。
あなたが「ママ友グループ」を苦手な理由は、「世代や価値観、生活レベルが違う人たち」だからですよね。でも、逆に「世代や価値観、生活レベルが同じ人たち」とだけつき合っていく生き方は、果たして本当に幸せなんだろうか、とも思うのです。最初は、「なんだか気が合わないなあ……」と思ってた人でも、しばらく付き合っているうちに、尊敬できるところ、かわいらしいところが見つかった、なんて経験、ありませんか?そんな風に、苦手な相手のことを好きになれたときは、今までかたくなだった自分の心も
ほどけていく感じがして、すごくうれしいものです。世界が広がる、そんな自分の変化を、「成長」とも言うのでしょう。
お釈迦さまは、「“いい人”、“嫌な人”という人が、実際にいるのではなくて、“この人は好き!”、“この人は嫌い!”と分けへだてをして、自分自身を苦しめている、あなたの心があるだけなんだよ。もしもあなたが分けへだてをしなければ、みんな仲間に見えるはずだよ」とおっしゃいます。確かに簡単ではありませんが、コツは、「グループ」というまとまりで相手を見ずに、ひとりずつ別々の人間として付き合うこと。「グループ」のときはみんな、空気を読んで全体に合わせようとするし力関係もできるので、それぞれの人の良さが見えにくくなりますが、一対一で付き合うと、たいていの人は案外、優しいですよ。
それにしても、親同士の人間関係にかかわりなく仲良くしてる子どもたちが、うらやましいですね……私たちもあんな風になれたらいいな、って思います。
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