最近、父を亡くしました。幼稚園児の息子にとっては身近な人の初めての死で、「おじいちゃん、どこにいったの。もう会えないのは嫌だ」と泣いていて、なんと声をかけたらいいのかわからずにいます。子どもには、どのように死について教えたらいいのでしょうか。
(30代 公務員)
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A亡くなっても一緒にいてくれる存在だと伝えたいですね。
悲しみの深さは、いただいた愛情の深さだと考えます。「もう会えないのは嫌だ」と泣いていたお姿から、お父さまがお孫さんのことをすごく大切にされていたことが伝わってきました。あなた自身も、大変な悲しみの中にいらっしゃると思います。
昨年、私の父も亡くなり、幼稚園に通う娘から同じ質問をされました。子どもに、どのような声をかけたらいいのか、本当に難しいですよね。
私は子どもから質問をされた…とき、この質問は亡き父から私への問いだと感じました。「私は、死んだらどうなるのか?」という、いのちに関する大事な問いです。私たちは死を経験したことがないので、どれだけ自分の頭で考えてみても、良い答えは出てこないようです。仏教の考えを知ることで、その答えに出会えるかもしれません。
浄土真宗では、「私は、死んだらどうなるのか?」という問いに対して、阿弥陀如来という仏さまが「あなたは死んでおしまいじゃない。必ず、あなたを仏に生まれさせるよ。」と答えてくださいます。
私の場合は、「おじいちゃんは、仏さまとなって、いつでも・どこでも・どんなときでも一緒にいてくれているよ。これまで以上に、大切に思ってくれているよ。」と伝えました。正直なところ、子どもに伝わったかどうかはわかりません。
ただ父がその身をもって、いのちについての問いをくれたと受けとめ、別れを悲しみのままでは終わらせないと阿弥陀さまがはたらいてくださること、私たちがいつか仏として生まれるといういのちを今いただいていることを、これからも大事にしたいと思っています。
浄土真宗本願寺派のお寺では、そのような阿弥陀さまの教えを聞くことができます。もっと知ってみたいと思われたら、お気軽に近くのお寺を訪ねてみてくださいね。
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